仕事も人間関係もうまくいく放っておく力
著
『仕事も人間関係もうまくいく放っておく力 もっと「ドライ」でいい、99の理由』を、なぜか覚え書きしていなかったことに気づきました。購入したのは先月、読み終えた時期は不明。
他人のこと、過去のこと、未来のこと......それらは放っておく。そこに心やエネルギーを費やさず、かわりに「いましていること」「いまできること」に全力を傾けましょう。
田坂先生(誰)が講演や著書でよく仰る「今を生き切れ」は、時折思い出すようにしているスローガンですが、それと同根なお話。そうはいっても、簡単に過去や未来のことを思ってしまうので、まだまだ修行が足りないなと。
家族関係で大事なのは、「たとえ家族といえども違う人間」と割り切ること。そのうえで、互いの生き方を尊重し合うことです。
これもねぇ、頭では理解しているつもりだし、実践も心がけているところではあるものの、なかなかそれが難しい場面というのは正直あります。本書でいう「放っておく力」が自分に一番足りないと感じるのは、家族関係においてかもしれません。
仕事も日常の細々としたことも、すべて"縁もの"。私たちは「ご縁に導かれて行動する」ことで、人生はうまくいくようにできているのです。
縁、か......田坂先生も「すべては導かれている」とよく仰ってますからね。上記のくだりに続けて誰かと、何かとうまくいかない場合は、「縁がなかった」ということ
ともあって、まぁそうだろうなと。ただ、やっぱりそう簡単には諦められない、諦めたくない事案というのも中にはあって、難しい。
何事も「絶好調のときこそが引き際であり、新たなステージに進む頃合いである」ということを覚えておきましょう。
絶好調だったかどうかや、タイミングの是非はさておき、昨年、取締役から下させていただいたのは、実に素晴らしい判断だったと今でも思います。そしてそれを思い返す都度、当時の上司をはじめ勤務先の関係各位には深い感謝の念が湧きます。引き際って大事ですね。
諦観、というより鷹揚に、「約束は破られて当たり前」「期待は裏切られて当たり前」くらいの気持ちでいたほうがいい。心を乱されずにすみます。
これ系の話でいつも思い出すのは、種子島宇宙センターのブロックハウスにあった「平常心」という掛け物だなあ。心を乱さないこと、平常心を保つこと、常日頃から意識していたい。ある意味、自分自身に対する期待値のコントロール能力を磨いていく感じかな。
「諸行無常」という当たり前の真理を、常に頭の片隅においておけば、いいことが続いて有頂天になることも、悪いことが続いて落ち込むこともなくなります。
悪い状況とてそれが永遠に続くわけではない、というのは本当に救いに感じます。だからこそ「諸行無常」という言葉は好きですね。明日もがんばろう(謎