a11y-webring.clubに参加
著
社内で話題になっていた、デジタルアクセシビリティの専門家をつなぐウェブリング、a11y-webring.clubに参加してみました。そもそもウェブリングとは何か、というのを若い方は特にご存知ないと思うのですけど、Wikipediaの「ウェブリング」の項によると
ウェブリング(Webring)とは、インターネット上において、特定の定義を持ったウェブサイトを繋ぎ合わせるリンク、またはそのために構築されたシステムのこと。語源は「World Wide Web」+「リング」。
らしいです。特定のカテゴリに属すなり、特定の共通項に基づく、一種のリンク集であって、ブログロール(blogroll)みたいなものとも言えるかしら。主には90年代後半〜2000年代前半に流行ったはずで、実際モールトン自転車のウェブリングに参加した記憶があるのですけど、とっくの昔に廃れてしまい今や見る影もない、みたいな。
最近、一部の強力なプラットフォーマーやAI技術の台頭を憂慮し、かつてのWebの魅力を取り戻そう的な動きが活発化しており、Manifesto for a Humane Webはその典型と認識しています。懐古主義的ではあるけれど、個人サイトの復権を含め、私は大歓迎。その延長上のノリで、久しぶりにウェブリングにも参加したくなったというわけ。a11y-webring.clubで好きなのは、Code of conductにも明記されていますが
This webring also forbids participation from overlay companies, as well as employees of overlay companies. This is due to overlays' exploitative, unethical behavior and damaging impact on digital accessibility efforts.
という点。オーバーレイ ファクトシートを訳した程度に、私はオーバーレイに依存しないWebアクセシビリティ向上を推進したいと思っていますし、またオーバーレイが提供する機能はWebブラウザが提供すべきというのが持論ですから(What accessibility overlay vendors provide can be (and should be) provided by browser vendors)。
なお、a11y-webring.clubの参加要件である、ウェブリングのためのリンクリストの掲載は、トップページで対応しています。