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知的プロフェッショナルへの戦略

本日、覚え書きをする田坂広志先生の著書は『知的プロフェッショナルへの戦略:知識社会で成功するビジネスマン 11の心得』。そもそも知的プロフェッショナルとは何か、というと

単なる「専門的な知識」だけではなく、極めて優れた「職業的な智恵」とでも呼ぶべきものを持っており、それを遺憾なく発揮して仕事をしている人材

と定義されています。ネットの存在によって「専門的な知識」の陳腐化が加速していくなか、知的プロフェッショナルとして活躍するための方法として記されているのが「メタ・ナレッジ」の習得。

「メタ・ナレッジ」とは何か?それは「知識を学習するための知識」「知識を編集するための知識」「知識を創造するための知識」です。いわば、「通常の知識のメタ・レベルにある知識」「通常の知識より一段上位にある知識」のことです。

積極的に英文記事を読んでは気になったものをブクマする習慣を割と長く続けていますが、図らずもメタ・ナレッジを身につける一助になってはいるような気がします。記事自体についてはもとより、それが書かれた動機や背景を考えるようにしているつもりなので。

仕事の報酬には、「マネー」(金銭)以外にも、「ナレッジ」(知識)、「リレーション」(関係)、「ブランド」(評判)、「グロース」(成長)という「目に見えない四つの報酬」があるのです。

これは他の田坂先生の著書ですでに読んでいたような気がしますが、仮にそうであったとして、良いタイミングでの復習となりました。なおかつ、これら仕事の報酬に関して

リターンには、そのリターンの効果を得るためにかかる時間(即効性)と、そのリターンの効果が持続する時間(持続性)があるのです。

とあり、即効性と持続性の観点からの整理も記されているのがためになりました。そして最終話にある

知的プロフェッショナルにとっては、「自分自身」が「究極の作品」なのです。

というのを肝に銘じたい。上記は、プロフェッショナルの究極の姿をアーティストと称した、本書の出だしにあるくだりと美しく繋がっています。

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