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Re: 世界初?宇宙に連れて行かれた男の話。

BRUTUSのサイトに掲載されていた、平野陽三氏にフォーカスした連載「世界初?宇宙に連れて行かれた男の話。」(全6回)を読みました。平野氏は、前澤友作氏の付き人として宇宙へ行った方。「役得」という言葉、まさに平野氏のためにあるような気がします......おそらく世界で初めて、さほど行きたくもなかったのに、宇宙に行ってしまった男という形容は、行きたくても行けずにいる私のような人間からすると、羨ましくも恨めしい。

ソユーズでISSに行く計画は2014年の段階で契約書にサインしていたようで、月の計画と並行して進んでいたことが後に分かります。

フライトが実現したのが2021年12月だから、その7年ほど前にSpace Adventuresと契約していたということか......そこそこ長いあいだ、フライトを待っていたんですね。これは結構、意外でした。てっきり飛ぶ3年前くらいに契約していたのかなと思っていたので。

バックアップクルーになり、もしものときに宇宙に行く立場になっても、平野の気持ちにワクワクやドキドキは発生しなかったという。

これも意外。もしもバックアップクルーに自分が選ばれたら、それはもう舞い上がってしまって大変なことになるだろうと思うのですが。むしろ、それだけ冷静に受け止めることのできる胆力?があればこそ、実際のフライトでしっかりミッションをこなし、映画化までしっかり実現できたのかも。

フィジカルトレーニングのあと、最後に必ずサウナに入るんですが、そこで訓練中の他の飛行士の方々とお話しできたことはいい思い出ですね。

サウナ好きの自分としては、たいへん羨ましいエピソード!!けしからんですね。

自分が後付けで宇宙を大好きになるのは違うし、『昔から宇宙に行きたかったんだ』って思い込むのもウソだし。自分にしかできないことに集中する。

記事では平野氏なりの葛藤が紹介されていますが、上記の吐露は氏の人となりをよく表しているように思えました。きっと実直で、素直な方でいらっしゃるのでしょう。仮に宇宙好きを後付け設定したところで、ガチ勢には遅かれ早かれバレるでしょうし笑。

打ち上げのとき、管制塔から10、9、8......といったカウントダウンはなくて、ダッシュボードで回っているタイムコードを見ながら、時間きっかりになったらミシュルキン船長がリフトオフのボタンを押すんです。

うーんこれも意外でした。地上側でボタンを押すのではなく、船内で押すの!?!?まぁでもそのほうが船長冥利に尽きるというか、乗ってる側としてはやっぱり嬉しいんじゃないかと思うけれど。いやはや、ソユーズの打上げを2度も見に行っていながら、私の知らないことはいくらでもあります。

宇宙に着いて何日か経った頃、前澤さんから『性欲が全然湧かなくない?』と。たしかに言われてみればまったく湧かないんですよね。

職業的宇宙飛行士が、宇宙から帰ってきてメディアに下ネタを話すなんてことはまずなかったと思いますが、そういう立場ではないからこその暴露ですねこれは。いや実に興味深いです笑。

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