自分という壁
著
Re: 愚かであることを自覚し、自らの責任において決断するで触れたとおり、最近YouTubeでよく大愚和尚のお話を視聴しています。和尚には著書も何冊かあるのですが、その1冊として比較的最近に出ていた『自分という壁 自分の心に振り回されない29の方法』を読みました。
結論を申し上げますと、心に生じるすべての苦しみは「あなたの頭の中の妄想」から生まれています。じつは、そこに他人は関係ありません。
そう頭では理解しているつもりなのですけど(過去にそういう本を読んできてもいる)、なかなか日常的にそれと認識することの難しい、今日この頃です。特定の話題に関しては特に、まるで自分が逆鱗を備えていたかのごとく上記の事実を忘れ、激昂してしまいます。そのあとでしばらく経ってから、いかんいかんと反省するわけですが、時すでに遅し。
苦しみの原因を外に求めている限り、苦しみが消えることはなく、ひいては幸せにもなれない——ブッダはそのことを発見したのです。
ただひたすら私には修行が足りない。とはいえ、擬似的なものを含め道場が近場にあるでもなし。このまま、苦しみの原因を他人とか外界に求め続けるまま死ぬのかな......なんて思わなくもないです。諦めたくはないのですけど、どうも本当にアンガーマネジメントができないっぽくて笑。瞬間湯沸かし器ってほどでもないと「自分では」思っていますが。
「こうあるべきだ」という自分のなかの価値観や過去の記憶、勝手に信じていること、感じていること、考えていること、期待していたことを、否定されたと思ってしまう——これが、人間の心の中にある怒りの正体です。
最近、大愚和尚のYouTubeとは別の動画で、レジリエンスを身につける的な講座を見ていて、そのなかで拒絶されることに慣れようってくだりがあって、それは確かに大事だなと思いました。もっと、拒絶された場合に対する想像力をたくましくしなくては。やはりアサーティブなコミュニケーションに行き着くのかな。
自分の価値観や常識は唯一無二の正解ではない——これをしっかり認識しましょう。自分の基準を相手に押しつけることはできませんし、押しつけたところでその人が変わるわけでもありません。
実に耳が痛いですが、御意。
私も子どものころは「宇宙飛行士になりたい!」「宇宙に行けるなんて羨ましい!」と思っていました
えー!!そうだったのですか。いやめちゃくちゃ親近感わきました、一方的に。和尚は(私と違って)きっぱり諦めることができたと書いてあったけれど、それはあくまで職業的宇宙飛行士になることを諦めたという意味ですよね。宇宙観光みたいな文脈だったら、どうなのだろう。