2023年度版 広報・PR概説
著
先日、第35回PRプランナー1次試験を受験したわけですが、その準備のために買って読んだのが『2023年度版 広報・PR概説』。公式テキストとして売られているもので、基本的に本書の内容イコール出題範囲、と認識しています。
最終的に本書を3回通読しただけで、PRを学び直すためのPRプランナー資格受験 2:1次試験の準備と試験編 | 鹿児島のデザイン会社STUDIO Kにあるような、しっかりとした対策はできないまま試験に臨んでしまいました......ともあれ、本書は広く浅く広報・PRが取り扱う範疇を解説しており、初学者には特に良書ではないかと。
残念ながらKindle版が存在しないので、泣く泣く紙版を購入し勉強しましたけど、今更ながらの気づきを得たのが、p.269にあったくだり。国際文化交流事業「クロースアップ・オブ・ジャパン」
とあって、「クロース」ではなく「クローズ」では? と思いきや「クロース」で正なのですね。Wikipediaのクローズアップの項には以下の解説がありました:
ここでのcloseは形容詞からの派生(クロー"ズ"は「閉める」を意味する動詞)であり、原語を片仮名で書き下すならば「クロースアップ」が適切である。
また、p.311に「情報の非対称性」は経済学の用語
とあったのも、自分には驚きでした。情報の非対称性という言葉、割と好んで使う場面が過去にあったのですけど......出自が経済学だったとは。経済学の文脈以外で使ってはいけないということではないと認識していますが、「売り手」と「買い手」の関係性という出自は記憶しておきたい。
あと、以下の2点は誤記だと思うけれど、同友館のサイトに行っても正誤表のようなものが見当たらないので、そのうち日本パブリックリレーションズ協会のほうに連絡してみます:
- p.101の
カトリックの教義を新世界に人げるための
は、「広げるための」の誤記と思われる - p.273の
エレベーターのシンドラー社や、代表者が経過報告と解決策を伝えたが、
の「や、」という繋ぎ方に違和感。「シンドラー社の事例では」のように繋いだほうが自然では?