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NCSA MosaicとNemacsで始めたWeb制作

インターネット老人会 Advent Calendar 2023の23日目の記事です。前日が、いつもフィードで記事を拝読しているBlogのひとつ、今夜はいやほいの記事(90年代はじめに生まれたゆとり世代がインターネットを振り返る)で驚きました。

閑話休題。インターネットとのなれそめ......は、地球全体を俯瞰する視座を持ち、これからも活動していきたい ― 木達一仁|WD ONLINEに譲ります。それはさておき、私は今日に至るまでWeb制作を生業にしているのだけど、初めてHTMLを書いたのは確か大学2〜3年生の頃で(西暦でいうと1994年から1995年あたり)、そのとき使っていたWebブラウザはNCSA Mosaic(以後「Mosaic」)でした。当時すでにimg要素に対応し、画像を表示させることができていたので、0.10以降のバージョンであったことは間違いありません。

ちなみに、まだ自宅からインターネットへの接続環境を整備しておらず、もっぱら大学にある端末室でサン・マイクロシステムズの端末を使ってWeb制作をしていました。当時、無料で使わせてもらえるクオータは2MBで、2HDの3.5インチフロッピーディスク容量である1.44MBを超えるクオータは贅沢に思えたものですが、Mosaicのプログラム本体の容量は2MBを遥かに超えていました。なので、サークルの先輩に教えてもらうか何かして、誰かのMosaicにシンボリックリンクしたものを使っていた記憶があります。

でもってHTMLを何で書いていたかというとNemacs(あとはviだったはず)。Nemacs(ネマックス)ってのは、Emacsの日本語対応版のこと。最近は便利な機能がてんこ盛りのVisual Studio Codeを使っており、文字通りに隔世の感があるわけですけど、当時のNemacsはもう本当に純粋なエディタで......メールの読み書きにも使っていました(もしかしたらfjを読むのにも使っていたかもしれない)。

MosaicにはChromeのDevToolsみたいな開発者向けの機能はまだ付属していなかったし、HTMLを学ぶための書籍なんてのもほとんど出回っていない時代でしたから、とにかくNASAとかNTTとか富ヶ谷なんかのサイトにアクセスしてはソースを見、何をどう書けばどう表示されるかを実践的に学んでいたように思います。ブラウザを自動的にリロードさせるなんてこともできない時代でしたから、延々ブラウザとエディタを行ったり来たり......でもそれが無性に楽しかったりしてね。

そんな感じで、いかがでしたでしょうか(謎)。記事中の単語から、私がれっきとしたインターネット老人の一人であることが伝わったら幸いです。

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