JAXA SDGsシンポジウム
著
9月7日の覚え書き。本当は宇宙開発とサステナビリティのほうで触れるべき内容ではあるのだけれど、X‐NIHONBASHI TOWERで催されたJAXA SDGsシンポジウムについて覚え書きしておきます。なにせ、基調講演後の質疑の時間に会場内で急病人が発生、そのまま中止されてしまったので......基調講演についてのみ、覚え書き。
基調講演のタイトルは「航空宇宙とSDGs、航空宇宙のSDGs」で、講師は慶應SFCの蟹江教授。しかし結論から書いてしまうと、タイトルにあまり合致しないSDGs全般に関する内容が多く、個人的には残念でありました。タイトルの前半部分、つまり航空宇宙とSDGsについては、GISを用いた進捗の可視化という文脈でかろうじて触れられていたものの、後半部分の「航空宇宙のSDGs」については、ほぼ触れられていなかった認識です。
もっとも、最新の中間評価(GSDR2023)に基づく進捗の全体像について、当初より後退している項目が多いといったお話は興味深かったのですけど......あいにく宇宙開発「と」SDGs、宇宙開発「の」SDGsについてはほとんどお話が無かったものですから、SDGsウォッシュに相当する事例は宇宙業界で出てきているのかとか、そういう質問を用意はしていたのだけど敢えてしませんでした。
それにしても、急病人の発生には本当にびっくりしたなぁ......ちょうど私の目の前に座ってらした方が、具合を悪くされたのです。会場からは質問が出なかったので、オンラインからの質問に切り替えた直後のタイミングだったと思います。突然、前の方が短い呻き声を発したかと思うと、少し後ろにのけぞったあと、横の方に寄りかかる感じになり......すぐに床にスペースをつくって横になってもらうなどしたのですけど、少しのあいだ意識を失っていたような? 結局、119番通報で駆けつけた救急隊員の方々により、ストレッチャーに乗せられ会場から搬送されていきましたが、ご無事だったかしら。
ちなみにこのシンポジウム、日を改めて再度、開催されるようなのですが、果たして自分の都合がつくかどうか......不安です。自分のテーマである「社会課題解決手段としての側面に焦点を当てた宇宙開発広報の可能性に関する考察」と密接に関連する内容だけに、ぜひともすべてのセッションを現地参加で拝聴したいのですが。