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怒る技法

ストレスと闘う日々にやすらぎを取り戻す 怒る技法』を読了。結論としては not for me な一冊でしたが、5年前に読んだ『『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』と同じ著者の方の本でした。

相手が運んできた怒り——怒るきっかけを他人が作った場合は"返す"ことが基本。腹が立ったら、理解を求める。思いを伝える——。

それで相手に(時間がかかっても)態度変容が認められれば、ありがたいのですけどね。どう工夫して継続的に伝えても相手に一向に変化が見られない、暖簾に腕押し状態が何年も続けば、もはやその怒りを「返す(伝える)」気も無くなります。なので自分には、この技はまったく参考になりません。かといって離れるが勝ちというのも違う気がするし、発狂しそう笑

怒りに終わる人生は、あまりにもったいない、怒りを越えて、喜びで締める——そんな人生に舵を切りましょう。

もったいない、のは完全同意。ただそのために怒りを越えるってのが自分にはなかなかできない。機嫌は辛うじてコントロールできてるけど、きっかけさえあればいつ何時、爆発するかわからないような危うさを認識しています。そうなったら田坂広志先生の教え、人生に対する全肯定の構えを都度、思い返すしかないのですが。

他人の過ちを追いかけるな。他人の行いをいちいち判断するな。自分がしたこと・しなかったことだけを、見つめていなさい。

これは本書で一番刺さったアドバイス、かな。著者の言葉ではなくブッダの言葉、ダンマパダからの引用のようですが。どうも自分は他人の行いをいちいち気にしすぎる傾向があるみたいで(そのくせ自分のことは棚に上げる)。自分の行いの是非だけフォーカスすれば他人に、周囲に振り回されにくくなるはず。

他人の人生が羨ましくなったら、「自分には自分の役割があるのだろうな」「違う役割を果たせ、自分の人生をフルに生きろということなんだな」と考えましょう。

この歳になっても正直、自分の役割というのがよくわからなくて。フルな自分の人生というのは、もっとよくわからなくて。まぁそれがわかったらこんな本(失礼)、わざわざ買って読んだりしないか笑。

人間関係における理想の距離は、"反応せずにいられる距離"です。親しい友人や家族も、無反応(ニュートラル)でいられるからこそ、仲が良いのです。

ちょっと新鮮な見方。というか、無反応がイコールで?ニュートラル、というのがちょっと引っかかります。距離を取ることに、もっと前向きになりましょうというアドバイスは、たぶん今の自分には有用だけれども。

怒りを燃やそうと燃やすまいと、その他人も、やがて老いて、朽ち果てるのです。いずれ消える——ならば、怒りを向ける必要はあるのでしょうか。

がんばります(謎無し

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