能力を磨く
著
2019年の発売であり、ChatGPTが大流行中の現在からすればだいぶ昔の本ではあるけど、田坂広志先生がAI技術に関連して著した『能力を磨く: AI時代に活躍する人材「3つの能力」』を読みました。本書では、知的労働の現場で我々に求められる能力
として
- 基礎的能力
- 学歴的能力
- 職業的能力
- 対人的能力
- 組織的能力
の5つを挙げています。このうち基礎的能力と学歴的能力の2つはAIによって代替可能であり、それらに依存した働き方をする限りAI失業のリスクがあるとしています。残り3つの能力について、どうすれば高めていけるかについては
- 職業的能力
- 智恵の体得力
- 智恵の伝承力
- 対人的能力
- 非言語的コミュニケーション力
- 体験的共感力
- 組織的能力
- 心のマネジメント力
- 成長のリーダーシップ力
をそれぞれ身につけるべし、と説いていました。構造的にわかりやすく、納得感はありましたね......学生のうちは基礎的・学歴的能力が価値観の大半を占めていて、社会に出た途端に職業的・対人的・組織的能力が求められるようになって......という意味では、AIを抜きに年齢とか時間軸に沿った整理もできるかも。