意思決定12の心得
著
田坂先生の著書『意思決定12の心得』を読み終えたので覚え書き。意思決定に必要な能力として、まず直感力、説得力、責任力の3つを挙げていました。そして直感力については、洞察力や大局観とともに「感覚を磨く」ことによってではなく、むしろ、「論理を究める」ことによって身につけることができる
能力としていました。そのあたりは、感覚的と言われがちな能力であってもある程度は努力でカバーできる、とも読み替えられるように感じました。
経験に先立って明確な「問題意識」や「仮説」を持つ。経験の後で「追体験」や「反省」を行う。こうしたことが、「経験」を「体験」へと高め、直感力や洞察力を磨かせるのです。
上記については、実は経験と体験の類別が腹落ちしておらず、消化不良。なんとなく経験=フロー情報、体験=ストック情報みたいな類別かなって思ってるのだけど。
言語化できることをすべて言語化する努力を尽くすのです。そのとき、言語化できないことが、徐々に深層意識の領域で明確化されていくのです。そして、それらが、あるとき、直感の閃きや深い洞察として、意識の表層に浮かび上がってくるのです。
ここは非常に納得感がありました。まずしっかり考え抜かないことにはその先の領域に到達し得ない、と同義かなと。同時に、これより後になって出てくるフレーズ、「論理的である」ことが「説得力がある」ことだという誤解
という指摘には留意しておきたい。論理的であろうとすることで独りよがりに陥らないために。
マネジャーは語り続けなければならないのです。自らの胸中にあるビジョンを、戦略を、戦術を、分かり易い言葉にして、メンバーに語り続けなければならないのです。
上記は完全に周知徹底という意味合いかと思っていたら完全に外れたので、まだまだ修行が足らないなと反省しました:
それは何よりも「衆知結集」のためなのです。マネジャーがメンバー全員の声に「耳を傾ける」ためなのです。そして、メンバー全員の「智恵を集める」ためなのです。