運気を引き寄せるリーダー 七つの心得
著
田坂広志先生の『運気を引き寄せるリーダー 七つの心得 ~危機を好機に変える力とは~』は、『グレート・ナラティブ』に続けて昨日の元旦に読み始め&読み終えた本。おおかた他の著書で読み知った内容ではあったけど、前向きな気持ちになれること請け合いの本書を読むのは年初にこそ相応しい、なんてね。ちなみにタイトルにリーダーとありますが、
本書で述べる「リーダーの心得」は、企業や職場で人々を導く「リーダー」の立場に無い読者にも、必ず、役に立つだろう。なぜなら、我々は、誰もが、自分の人生を導く「リーダー」なのだから。
という理屈だそうで。うまい。
大人になって、様々な「分別」を身につけていくことは、社会生活を営むうえで不可欠のことであるが、その一方で、大人になっても「無邪気」に夢を語ったり、夢の実現を信じる人格を、決して失うことなく、自分の中で大切にすること
上記は「絶対肯定の想念」の必要性を説いた第一の心得に関連して、分別を前提とした二項対立的な発想を超越するためのアドバイスとして語っているくだり。なるほど、分別をつけることで失われる無邪気さって確かにあるかもしれない。
人間関係での苦労は、ときに、我々の心を歪め、荒げることもあるが、その苦労に正対することができるならば、我々は、その苦労を通じて、人間としての強さ、忍耐力、寛容さ、謙虚さ、優しさ、細やかさ、などを身につけることができる。
上記は人間関係での苦労は、いかなる苦労の中でも、我々を最も大きく成長させてくれる苦労
というフレーズに続くくだり。大変ありがたいというか、救われる思いがします。実際に成長できているかはさておき、人並みには苦労してきたつもりだし、今現在も人間関係には苦労していると思うから。やはり大事なのは、投げ出さずに正対することですね。救われるといえば
「幸運」は、「不運」の姿をしてやってくる。
というくだりもそう。まさに、逆説的ではあるけども。