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親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと

親が認知症!?離れて暮らす親の介護・見守り・お金のこと』を読みました。両親ともに遠距離介護をする必要が生じ、そのために2度の介護離職をされた著者の実体験に基づくアドバイス集といった趣の一冊。

ご自身と親の生活を考える前にやるべきことは、認知症への理解です。

いやまったくその通り。漠然と不安を感じることも少なくないけど、それを振り払うには正しい知識や情報、正しい理解、あるいは科学的な向き合い方を身につけるしかないと思うので......新型コロナウイルスなんかもそうだけど。

難聴によって、耳からの情報量が減少すると、周囲や社会とのコミュニケーションも減って、認知機能の低下につながります。

同様の説明が視力とか白内障についてもあったのですが、やっぱり認知機能にまつわるものだから、インプットデバイスたる耳とか目って本当に重要なんだなーと。ただ聴力をどう補えばいいのかっていうのは難しいところで、補聴器にしても音を拾いすぎるなんて話があるらしくて。

親を施設に入れることは悪いことではありませんが、間違った施設選びは認知症の進行を早め、自立を奪います。

施設に入れる・入れないはさておき、結局はどこまでどう本人の自立を周囲がサポートできるか、そのためのベストな環境はどうあるべきか・ありたいかを常に考えていかなければいけないのだね。

親を長期で支えていくには、介護に関わる子とその家族の生活環境を整えることも大切です。

......共倒れみたいなことは誰も望まないわけだから、肝に銘じます。時間的にも、体力的にも、金銭的にも、トータルで整えていかないと。交通費の節約以上に大切なのは、ご自身の体調管理っていうくだりもあったけど。

スマートスピーカーを認知症介護にどう活用するかというと、決まった時間に音声を流す機能を使えば、服薬の声がけができ、飲み忘れを防止できます。

とても面白い。もともとテレビ電話がわりにネット回線とスマートスピーカーをセットで用意するようなことは検討していたけど、そういう使い道もあるのだということは記憶しておきたい。

アメリカでは、認知症のことをロング・グッドバイ(長いお別れ)と言うこともあります。

初耳でした。まぁでも人間誰しも寿命はあるわけで、生かされている限りお互いに長いお別れを言い合っているのかもしれない。極端に悲観するでも絶望するでもなしに、生まれた以上は必ずいつかお別れをするのだから。だからこそ、本文末尾の今日もしれっと、しれっと。と言う言葉の響きには一種の救いを感じます。

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