DIE WITH ZERO
著
木田さんが1年間、休職するってよ|kazkida|noteを読んで知った書籍、『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』を読了。死ぬ時点でお金を使いきることを良しとする考え方、かなり前から自分も実は理想的と思っていたし、両親に対してもそうあって欲しいと願っていたりするので、従来方針の補強みたいな感じで参考になりました。
キリギリスはもう少し節約すべきだし、アリはもう少し今を楽しむべきなのだ。この本の目的は、アリとキリギリスの生き方の中間にある最適なバランスを見つけることだ。
その最適なバランスってやつが簡単に見つかるなら、誰も苦労しないんですけどね。
大勢の人は、苦労して稼いだ金を自分より長生きさせようとしていることになる。
......耳が痛くてもげそう。
私たちの問題は「できる限り人生を充実させるにはどうすればよいか」だ。見境なく豊かになることではない。
そう、そこまでの豊かさを求めるつもりなんか、ない。いや正直に言えば、カネさえあれば宇宙にだって行けるこの時代において、その程度の豊かさは求めたいものだけれど。
人生の最大の目標は、収入や資産を増やすことではない。大切なのは、経験とそれらがもたらす永続的な思い出によって、人生を充実させることだ。
「モノより思い出。」という名コピーは、日産の自動車「セレナ」のために作られたけれど、本当にそうだなと。有意義な経験(とその記憶)に変換することでこそ、稼いだお金の価値は最大化できる。
各年代に応じた人生を充実させる経験を増やすには、この「金」「健康」「時間」のバランスを取る必要がある。そのときに豊富なものを、足りないものと交換しなければらない。
自分はかつて、上記の3つのうち「健康」の代わりに「体力」って表現を採用のうえ信条としていたけど、これもまったくもってその通りだし、あらゆる年代を通じ健康寿命を延ばす目的でお金を使うのは合理的だと思います。
人生を最大限に活用し、できる限り充実したものにしたいのなら、死ぬまでにひたすら金を貯め続けるような生活はすべきではない。使うべきタイミングを逃せば、金の価値は落ちる。手遅れになれば、死に金になってしまう。
若いときから上記のような考え方で生きてこれたらなーとか思いましたけど、実は結構、実践できていたような笑。若い頃は貯金を惜しんでパソコンや周辺機器を買い替えたり紙の書籍に費やし自己投資していたし、行きたい場所にもそこそこ行けたし(若いうち南極に2度も行った人間は少数派だろう)。この先の人生においても、自分や家族が困窮しない程度に貯金はしつつも、死に金を作らないよう生きていきたい。