鳥人間コンテストの模様がYouTubeでライブ配信されるらしい
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今年は鳥人間コンテスト(以下「鳥コン」)の模様がYouTubeでライブ配信されるらしい、というのを『鳥人間コンテスト2022』全フライトをYouTubeで生配信 | マイナビニュースで知りました。単純にすごいというか、やっとか!!というか、四半世紀以上の長きにわたり鳥コンに少なからず囚われてきた身には(苦笑)、とにかく感慨深いです。公式Twitterアカウントでも周知されていましたね......今年1月のYouTubeチャンネルの開設は、ある意味ライブ配信の下準備だったということか。
これは実に画期的かつ素晴らしいことで、大学院の卒業がいよいよヤバい私のように笑、当日松原水泳場まで行くことのできない全国の鳥人間ファンはもちろん、海外の人力飛行機マニア(特にBritish Human Powered Flying ClubのIcarus Cupに出てる勢)にとっても、ありがたいのではないでしょうか? いやー、いい時代になったものです。もっと早く実現できなかったの? と思わなくもないけど、決断の背景には続くコロナ禍もあるのではと、勝手に邪推してます。現地観戦の人数を絞らなければならない状況下で、いかにファンを増やし巻き込むか、苦心された結果だろうなと。
気になるのは、ライブ配信の実施で現地観戦のルールがどう変わるのか(あるいは変わらないか)、ですね。現地から公式がライブ配信するのなら、競技結果が強く示唆される写真/動画だとか、飛距離や順位といった飛行結果(数字)の扱いについても、従来と同じレベルで秘匿する必要はなくなるだろうと思っていて。むしろSNS全盛の時代においては、少しでもイベントを盛り上げ後日の番組放映に向け期待値を高めるためにも、拡散大歓迎な勢いで共有OKになるのかも? 現時点ではその辺りがまだ公表されていないので、わかりません。
ちなみに個人的な予想としては、ライブ配信の実施が理由でテレビ番組の視聴率が下がることは基本的にないと思います。というのも、ライブ配信とテレビ番組とでは、提供する価値がまったく異なるから。第一に、テレビ番組では見どころがうんと凝縮される点。テレビ番組でしか鳥コンを認識してこなかった人にとっては、ライブ配信で初めて知ることになるであろう飛行間隔の長さに耐えられないでしょう。当日は気象条件やら安全確保が理由で、あんなサクサク飛びません笑。そして番組では、テレビ局にしか撮れない映像、例えばコックピット内部とかボートからの絵なんかがふんだんに盛り込まれ、差別化されるはず。
おそらく、ライブ配信はガチ勢が主たる視聴者で(非ガチ勢は気が向いた時だけ「つまみ食い」視聴)、テレビ番組はガチ勢&非ガチ勢の両方が見ることになるのではないかな。知らんけど!