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第7回宇宙旅行シンポジウム

12月18日の覚え書き。午後、自宅からZoomで第7回宇宙旅行シンポジウムを視聴しました。溜まった紙書類をスキャンしまくるとか、並行すべき雑事がありずっと集中して聞いていたわけではないのですが......ともあれ、4年ぶりに開催されたこと自体は大変めでたい。軽く気になったポイントだけ簡単に覚え書きしておきたい:

日本はアジアの宇宙旅行のハブになれるか
今年を宇宙旅行元年と呼称する方は山崎直子さんに限らず多い印象だけれど、電子書籍がそうであるように、異なる定義でいくらでも「元年」は作り出せそう。というのと、スペースポート同士で既に競争が始まっている(アジアのハブがどこになるか?)という認識を新たにしたけれど、国内はどこまでどう連携しているのかが気になったかな。
宇宙旅行の衝撃
サブタイトルが「商業宇宙飛行元年」で、うーんまたしても「元年」かあ、でも仕方ないよなー今年はそれだけニュースがあったし? という印象。有人宇宙飛行にまつわる今年10の衝撃、を振り返ってらしたけど、個人的には概ね知った内容でしたので、さほど衝撃は無かったような? 大貫美鈴さん、悪しからず。
宇宙旅行をマーケティングする
「コト観光」とか「トキ観光」ってフレーズが新鮮でした。まー自分は前者には興味があれど後者はさっぱりだわ。あと面白かったのが「宙グルメ」の展開の文脈で、ライバルに日本ダムカレー協会を引き合いに出されていたこと。ダムカレーってめちゃくちゃたくさんあるんだな......知りませんでした。
民間主導の輸送の革新 = 宇宙旅客輸送ビジネスの挑戦
稲谷氏、お元気そうで何より。そして宇宙旅客輸送推進協議会(SLA)なる存在は完全に初耳で、今年5月に発足していたようですが、ウォッチできてませんでした。ある意味、このセッション?が一番面白かったかな。広報について大学院で学んでいる立場上、広報発信TFが今後どう活動していくのかに興味があります。
国産有人ロケット早期開発の意義
H3ロケットの再使用化と有人化、を焚き付けるための講演であるかのように聞こえていました。危機感は理解できますし、不可能ではないのかもしれないけれど、いずれも茨の道に思えてしまう。初期設計の段階では想定していなかったのではと思うし、当然ながらロケット単体で云々できるお話でもなく。
宇宙旅行を実現するための法制度
航空法との連続性についての指摘が興味深かったです。P2Pについては特にだけど、完全に既存の航空法の適用範囲内に思えるし。となると、宇宙と航空をどこまで一体化して扱えるか、総じてMECEな法体系を国レベルはもとより世界レベルでどう実現できるのかってあたりが気になりました。

終盤はほとんど視聴できてなかったのですが、最後の総合討論の時間は大貫美鈴さんが持ち前のパワフルさでまとめてらっしゃって、さすがだなーと思いました。加えて最後の閉会挨拶で広崎氏より、来年2月20日のイベント予告があってビビりました。何を隠そう、私も登壇を予定しており......どうなることやら乞うご期待!?!?

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