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宇宙に行ける人と行けない人を分かつ何か

前澤氏と平野氏がソユーズに乗って宇宙に飛び立つ模様は、幸い会議とか打ち合わせ中の時間ではなかったので、休憩と称した時間にTwitterでライブ放送を見ました。いわゆる「雲ズボ」でしたが、何の問題もなく安定した打上げで何より。それはそれで良かったけれど、内心まったく穏やかではなく、複雑な想いに囚われました。いやまぁ、例によって自分の性格が相当醜く歪んでいる証左ではあるのですが。

一体どれだけの努力なり苦労を重ねたら、宇宙に行けるほどの大金を手に入れられるのか。そんなことは努力だけで実現できるはずがなく、運も味方したはずだ。となるとますます、羨ましく思えて辛くなってしまう。いや彼らとて、自分には知り得ないところで相当な代償を払っているはず、そうでなければやってられない。いやいや、そんな了見の狭い、賤しい発想をしているから自分はいつまで経っても駄目なんだ......云々。

そんな前澤に、このクレイジージャーニーのクルーに選んでもらえたこと。そしてそんな前澤と、一緒に宇宙を目指せること。前澤に会いたい人や、宇宙に行きたい人が、世界中にごまんといることを知っている。知っているからこそこの幸せを全身で噛み締めて、明日からは僕自身も本気で楽しんでこようと思う。

上記は平野氏の言葉だけれど(平野陽三、宇宙へ行く。vol.77 12月7日:出発前日。 | 宇宙編集部参照)、相当な「やっかみ」を受けてきた(もしくは現在進行形で受けている)のだろうと察します。世間的には(少なくとも自分には笑)「棚から牡丹餅」なんて生やさしい?レベルではない幸運に恵まれて映ってるわけだから。そのうえで、それを乗り越えて宇宙を楽しもうというのは至極正しいし、そういう気概でいてもらわなくては、困ります。

......それにしても菊池涼子さんとか、@5thstarさんとか、かつて自分なんかより遥かに宇宙に近づいて(けれど実際に行ってはいない)、しかし素晴らしく人徳のある方々を思い浮かべても、宇宙に行ける人と行けない人を分かつ「何か」が果たして何なのか、やっぱりわかりません。そもそも、一生理解し得ない事柄なのかも。はっきりしているのは、今年が宇宙旅行時代の幕開けだなんて浮かれてられないこと。確かに幕は開けたかも知れないけど、軌道飛行が一般人の手の届く値段に下がるまでは相当な時間がかかるはずなわけでね。

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