新・戦略思考の広報マネジメント
著
『新・戦略思考の広報マネジメント』を読了。これは4月に覚え書きした『戦略思考の広報マネジメント』の続編。前著と被るところも少なからずあったし、インタビューの割合がそこそこあるので、それはそれでためにはなるものの、新鮮味には欠けたかな。
社会との合意形成がこれまで以上に重要な時代になっている
というのは、このくだりより前にある情報の「受信者」でしかなかった生活者が、 新たに情報の「発信者」という側面を持つように
なった、という変化を踏まえてのことだと思うけれど、本当にそうだなと思います。だからこそ、広報の役割はますます重要になってきていると思うし、同時に経営との一体感を高めていかなければならないなと。
自社の広報活動のクセや特徴を把握するとともに、自社の置かれた環境や経営目的に沿って優先順位をつけ、より戦略的で、効率的な広報戦略を練り上げていく
上記が本書の一番の主張であり、その実現のために必要な能力を広報活動オクトパスモデルに定義された8つの広報力、すなわち情報収集力・情報分析力・戦略構築力・情報創造力・情報発信力・関係構築力・危機管理力・広報組織力を高めていこう、というのは前著にもある通り。
情報流通構造の変化に対応し、自らも情報発信の手法を増やすとともに、ステークホルダーに対してより丁寧な直接対話によって信頼関係を構築することが求められる時代
一人の人間が色んな帽子を被っている時代だし、どのチャネルにどういうスタイルでどんなコンテンツを乗せていくか......そこに一律・一義的な正解はないのだろうけど、自らいろいろな発信手法を積極的に試して評価することが大事そう。あまり実践できていないという反省は、横に置いておいて。
広報とは、基本的には会社全体の営業担当であるはず
はい、実際、営業機能と連携して動く糊代部分は個人的に増やしてますね(以前と比べ)。