研究計画書
著
たまには大学院の話。8月9日に中間報告会という割と重要なイベントが予定されていて、そこで自身の研究計画書を発表しなければなりません。で、この1ヶ月ばかりのあいだ、あーでもないこーでもないと計画書の内容を揉んでいたのですけど、ようやくまとまって事前提出に漕ぎ着けました。
研究成果報告書のタイトル(案)は、「社会課題解決手段としての側面に焦点を当てた宇宙開発広報の可能性に関する考察」。もちろん案であるからして、この先まだ変更する可能性はあります。何せ「社会課題」も「宇宙開発」も、スコープとしてはかなり広いことが指摘されてますので......まぁ、あまり早い時期から風呂敷を畳みすぎてもつまらないし、最終的には自分が書きたいものを書ければいいと開き直っていますから。以下、概要(これも将来的には変える可能性あり):
昨今、社会課題の解決に向けた取り組みが、国内外・業種業界を問わず進められている。その短期的なゴールとしてSDGsを活用し、積極的に進捗を広報することでESG投資を呼び込む動きも活発である。しかし、同様の動きは現状、宇宙開発において多く見受けられない。
しかし、宇宙開発にはSDGsの達成、そしてサステナブルな社会の構築に貢献できる活動が多く含まれる。リモートセンシングによる森林火災の監視は、その一例である。社会課題解決手段としての側面に焦点を当てて広報することにより、宇宙開発に対する理解や支持を一層獲得することで、これを積極的に進め、社会課題の解決を加速させられる可能性がある。
そこで本研究では、まず宇宙開発と社会課題の相関を整理する。次いで、宇宙開発に関わる組織が社会課題にどう取り組み、またそれをどのように広報しているか、現状を調査する。そのうえで宇宙開発広報の「あるべき姿」を考察し、現状とのギャップから宇宙開発関連組織が採るべき広報戦略を提言として取りまとめる。