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オーバーレイソリューションを巡る最近のあれこれ

自分は基本、Webアクセシビリティのオーバーレイソリューションに対し反対の立場を取っており、アクセシビリティオーバーレイは銀の弾丸ではないのほかにも、何度か言及してきました。

2021年も既に半分が過ぎてしまいましたが、直近数ヶ月のオーバーレイソリューションを巡る動きを見ても、間違いなく今年のホットトピックだろうと断言できます。そのいくつかを覚え書きしておきますと、まずはaccessiBeW3Cへの参加。その是非をめぐっては、Concerns with Accessibe joining W3Cのスレッドがそこそこ盛り上がりました。

個人的にはもやもやするところはあれど、会費さえ払えるなら、どんな組織でも差別されることなく参加は可能と思うので......肝心なのは同社が今後、どのような活動をW3C内で展開するのかかなと。敵を敵でなくするために? 身内に取り込む的なことって、珍しいことではないですしね。しかし不思議だなぁ、Weekly Newsletterの「New Members」は欠かさずチェックしてるのに、気づいたらもう参加してたんだから。敢えて掲載を希望しなかったのだろうか?

accessiBeといえば、アメリカでは著名な視覚障害者団体であるNational Federation of the Blind(NFB)が、その主催イベントのNational Conventionに関して、accessiBeからの協賛を断った件が興味深い(National Convention Sponsorship Statement Regarding accessiBe)。一度は協賛にOK出してたってのがまた興味深いのだけど......ポイントは声明文の以下のくだり。W3C/WAIな人々は、これをどう受け止めるのか? 受け止めないのか?

This week, the Board of Directors reviewed accessiBe's business practices at the urging of members who have researched and interacted with the company, and the Board believes that accessiBe currently engages in behavior that is harmful to the advancement of blind people in society.

話は変わって、Should I Use An Accessibility Overlay?というペライチについて。これ最近になって存在に気づいた気がするのだけど(後から調べたら3月6日にブクマしてたw)、作者のMichael Spellacy氏のサイトを見たら、2月の公開だったのね。ゆえに? 書かれている主張に目新しさは無いものの、ドメイン名がすごいっていうか懐かしのDo websites need to look exactly the same in every browser?と同じノリ。英語圏の方はこういう手法、好きなんでしょうかね。SEO的にどうかは不明だし調べようとも思わないけれど。

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