The 2020 Web Almanacの「Accessibility」で気になった数字
著
HTTP Archiveが取りまとめたThe 2020 Web Almanac、の中の「Part II Chapter 8 Accessibility」から興味深い数字をいくつか雑に覚え書きしておきます。信憑性は良くわからないけど、7,546,709ものWebサイトを対象にした調査というのは、なかなか他に類をみないのではないかな。詳細はぜひ、原文を当たってください(というぶん投げ)。
- 色のコントラストが不十分なサイトは78.94%
- viewport metaで画面拡大を抑制しているページはデスクトップ向けで24.4%、モバイル向けで30.7%
- lang属性が適切に設定されたデスクトップ向けのサイトは77.67%
- Lighthouseによる画像の代替コンテンツの試験をパスしたモバイル向けのサイトは54%
- 調査したなかで最も長い代替テキストは15,357,625文字
- track要素で字幕を提供している動画(video要素)は0.79%
- 動画のうちautoplay属性で自動的に再生が開始されるのはデスクトップ向けで56.98%、モバイル向けで53.64%
- 見出しレベルのスキップをしていないモバイル向けサイトは58.72%
- Lighthouseによるバイパスブロックの試験をパスしたサイトは93.90%
- caption要素を含むtable要素はデスクトップ向けサイトで4.98%、モバイル向けサイトで4.20%
- role="presentation"が指定されたtable要素を持つページはデスクトップ向けで0.63%、モバイル向けで0.49%
- title要素が指定されているのは調査したうち98.98%のサイト
- tabindex属性直に正の整数が指定されていたのはデスクトップ向けサイトで5%、モバイル向けサイトで4.34%
- デスクトップ向けページの64.54%でrole属性が少なくとも1度は使用されている
- role="button"が指定された要素を少なくとも1つ含むのはデスクトップ向けサイトで25.20%、モバイル向けサイトで24.50%
- role="button"が指定されたdivまたはspan要素を少なくとも1つ含むのはデスクトップ向けページで8.27%、モバイル向けページで8.28%
- role="button"が指定されたa要素を少なくとも1つ含むのはデスクトップ向けページで15.50%、モバイル向けページで14.62%
- role="navigation"が指定された要素を少なくとも1つ含むのはデスクトップ向けページで22.06%、モバイル向けページで21.76%
- 最も良く使われているaria-*属性のトップ3は1位:aria-hidden、2位:aria-label、3位:aria-expanded
- sr-onlyやvisually-hiddenのようなコンテンツを非表示にするclass名を使っているのはデスクトップ向けページで13.31%、モバイル向けページで12.37%
- フォームのラベルがすべて適切にコントロールと関連づけられているのは26.51%
- placeholder属性をlabel要素代わりに誤用していると考えられるのはデスクトップ向けで73.89%、モバイル向けページで74.52%
......いやぁ、まだまだですね人類。伸び代がある。というWebアクセシビリティ Advent Calendar 2020の22日目の記事でした。