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50歳からの時間の使い方

若かりし20代の頃はよく読んだものだけど、それ以後はすっかり距離を置いていた、漫画家・弘兼憲史氏の著書を超絶久しぶりに読みました。一時期、50代向けの本を割とこうガッと集中して読んだ時期に買った一冊で、『50歳からの時間の使い方』。

昔はかなり弘兼氏の考え方に賛同し、惚れ込んでさえいたような気がするけれど、時を経て氏が変わったのか自分が変わったのか、はたまたその両方か......いずれにしても、だいぶミスマッチを感じてしまったな。反論したくなるくだりが少なからずあったし、

麻雀で言うところのプラス一翻がないと、仕事に就くのが難しくなる

なんて書かれると生まれてこの方、麻雀なんて一度も嗜んだことのないままアラフィフになった自分にとっては、何が何やら。弘兼氏の価値観からすると、50にもなれば麻雀くらい遊べて当然ということなのかもしれないけれど......何の注釈もないのは不親切。とはいえ

重視しなければいけないのは、「自立して生活を送り続けること」になってきます。

というのは1000%同意で、ガンプラの箱の山を崩すのがひと段落したら、代わりに今度は簡単にできる料理を趣味にしたいなと思っていたり。それがある意味、「自立」に向けこれまで避けてきた唯一と言っていい障害なので。ましてや別のページで

ひとりになって料理もろくにできず、栄養失調で死期を早める夫が多い

ともあるくらいだからね。殊更に長生きをしたいと思ってるわけではないものの、行きたい場所ややりたいことが残っているうちは、自ら死期を早めるつもりもあまりないので......そして

自分が没頭できることにおカネを使い、砂時計の砂が落ち終わったときには、おカネもちょうどなくなっているような人生は幸せ

というのを目指したいとは思います。あとは

「こうあるべき」「こうでなければいけない」という考え方を、「このほうがいい」「こうなるといい」という言葉に置き換えて、困っている自分を許してやる

というのは、少し前に読んだ『こだわらない とらわれない』にあったメッセージに通底しているように読めたけれど、自分で自分の首を絞める真似はいい加減、本気で卒業しなければ。

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