@kazuhito
Kazuhito Kidachi's Personal Web Site Since 2000

朝日新聞珊瑚記事捏造事件、その後

先日、大学院の授業の中で、朝日新聞の方に直接お話を伺う機会がありました。詳細はもちろん書けないのですけど、その中で自社の不祥事に対する捉え方、みたいな質問をさせていただいたときに喩えに出したのが、朝日新聞珊瑚記事捏造事件

1989年の出来事で、自分が16歳かそこらの時期のことだったけど、不思議とその事件というか記事は自分の脳裏に焼き付いていたんですね。たぶん、それなりにショックを受けたり、怒り心頭だったからじゃないかな。でまぁWikipediaで詳細を懐かしく読んだところ、びっくりしたのが事件後の展開:

なお、海洋写真家の中村庸夫によると、この事件の後の顛末は件のアザミサンゴの取材にマスメディアが殺到し、のべ百隻余りの船が取材したが、その際に錨を落としたことから、一年後には現場の周辺のサンゴが折られ、白い傷口を無残に晒し、周囲の珊瑚礁が傷だらけになってしまっていた。対照的に当時傷が元に戻るのに数十年かかると報道されていた被害珊瑚は傷が再生し、問題の文字が解らない状態になっていた。

なんという超展開......このような後日談までは追いかけていなかったので、本当に驚きました。そんでもって事件を起こしたカメラマン、本田嘉郎氏のWikipediaのページを読んで再びびっくり:

以後は写真家として活動した。千葉県で写真館「アンズガーデン」を経営し、3階建ての自社ビルを建て、「全国写真館100選」にも選ばれるなどの成功ぶりを『週刊新潮』が報じている。

がーん。いや別に、珊瑚を傷つけ記事を捏造したのは残念だったにせよ、社会的制裁を受け罪は償ったわけで、そのあとでちゃんと成功できて良かったですね......とは思うけれど、まさかそこまでとはw 写真のことはさっぱりですが、腕は相当良いのでしょうね。しかも自分が生まれ育った千葉で成功とは!!ググって出てきたこども写真館・写真スタジオはアンズガーデン - 千葉エリアで個性を持った3店舗を展開する、子供写真専門スタジオが、その会社でしょうか。

現在地:ホーム > 覚え書き > 月別アーカイブ > 2020年11月 > 朝日新聞珊瑚記事捏造事件、その後
Google カスタム検索を利用しています