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内向型を強みにする

2020年の抱負で言及していた書籍、『内向型を強みにする』について。本書によれば外向型と内向型の比率は世の中的に3:1らしく、そうであるが故の生きづらさを認めたうえでなお、内向型という生まれ持った気質を無理に変える必要は無いと説いています。

年をとるにつれ、わたしたちのほとんどは、外向型/内向型連続体の中央へと近づいていく。しかし世の中のバランスを保つためには、両方の気質タイプの力が必要だ。

自分がどちらかといえば内向型の気質であることは間違いないのだけど、あらゆる切り口において内向型なわけではなく、例えば外向型の特徴として挙げられている生きるとは経験を収集することという特性を自身に見出すこともあって。年齢だけでなしに、置かれた立場や状況によっても変化するのだと思うけれど、それはユングの外向型/内向型連続体のすべての位置が、健全であり、必要であるという考え方に符合すると同時に、なんとなく救いでもある気がします。

外向型人間には、内向型人間がどんな仕事をしているか詳しく話してもらう必要がある。そうでなければ、何が行われているか外向型人間にはわからない。

これ、めちゃくちゃ身に覚えのある話で、要するに上司に対する報連相を怠りがちということなのですけど、上記のくだりの後で出てくる内向型人間が内なる自分を表に出さない最後の理由としては、彼らが外に承認を求めていないことが挙げられるだの、内向型人間は無関心で非協力的な印象を与えることになるってのも、完全に図星。たぶん承認欲求が割と低いほうなんでしょうね......それがもとで自ら誤解の種を蒔きがちというのは、意識的に気をつけないといけない。加えて

内向型の人はたいてい、外向型の人よりペースが遅い。このことも、内向型の人が淡白で無関心に見える理由のひとつだ。

これが完全にトドメを刺されたくだり。もう本当に、おっしゃる通りとしか言いようがありません。淡白でも無関心でもないのにそう受け取られてしまったこと、実際あったもの。気質の違いというものをお互い適切に認識できていないと、ボタンの掛け違えなんて簡単に起きてしまうのだなぁと改めて思ったし、それは恐ろしいことだとも感じました。

あなたは唯一無二の存在だ。あなたのものと同じ組み合わせの遺伝子セットは、これまで一度もなかったし、この先も二度と生まれない。

......そこに何かしらの意味や意義があると、信じたいものです。

内向型の人は、集団のなかでは居心地悪さを覚える一方、皮肉なことに、コミュニティという観念に憧れを抱くことが多い。

実にわかりみが深い......やはり独りでいた方が何かと気楽だし、一人で行動することとそれによって享受できる自由を好むけれど(山歩きにソロで出かけるのはその典型)、知った間柄同士で和気藹々としているのを遠目に眺めたとき羨ましさを覚えることが確かにあります。我ながら、なんでこうも矛盾してるのかなって不思議に思っていたけれど、結局それも自分が内向型に寄った人間であることの証左の一つでしかなかったわけで......適宜、バランスを取っていくしかないですね。

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