もしも一年後、この世にいないとしたら。
著
国立がん研究センターで、がん患者さん3500人以上の方の話を聞いてきた
という、清水研氏の『もしも一年後、この世にいないとしたら。』を読みました。まず、がんについて興味深い数字がいくつかあったので覚え書き:
生涯においてがんになる確率は、男性では62%、女性では47%
根治の目安とされるがん罹患後5年生存を達成される方の割合はがん患者全体の62.1%
がん告知後にうつ状態になられる方の割合は5人に1人
がん告知後1年以内の自殺率は、一般人口の24倍
......こういう数字を見ると「明日は我が身」という気にどうしてもなるけれど、だからこそ紹介されていた、あるがん患者の方の言葉
普通の生活ができることって、当たり前のことじゃないんですよね。そう思うと感謝の気持ちが溢れてきます。
というのを噛みしめなければ。これと関連して、著者自身の言葉ですが
「健康はいつ失われるかわからないもの」であるし、「いつかは必ず失われるもの」という意識をこころの片隅に持っていたい
というのが印象的。誰しもいつかは死ぬ、というのは常に意識してるつもりではあったけど、死よりも前に健康状態を失う可能性のほうが高い訳で(老眼はとっくに始まっている)、どんな小さなことであってもメンテナンスを日々心がけたい。そして
締め切りを意識しないまま先延ばしをすることは、実はそのことが実現しないという結果に一歩一歩近づいていることを肝に銘じましょう。
......ああ耳が痛い。銘じます、はい。