天気の子
著
7月22日の覚え書き。前日の『アポロ11 完全版』に続き、2日連続で劇場で映画を見るだなんてそう滅多にすることじゃないのだけど、TLでちらほらネタバレっぽい情報が流れ始め生命の危機を感じたため(謎)、定時ダッシュし19時10分上映開始の回@新宿ピカデリーで『天気の子』を見ました。今住んでいるところから最寄りの田端駅近辺がフィーチャーされているらしい、というのは【緊急速報】新海誠監督最新作『天気の子』の舞台は田端だった...! | TABATIME/タバタイムを読んで知っていたけど、まさかここまでとはね。いやマジで、何の変哲も無いくそマイナーな田端駅南口が、映画によって伝説の場所に変えられてしまってましたよ。
明確なネタバレを避けて感想を書くのは難しい......思うところは色々あるのだけど、天変地異っていうカタストロフィを絡ませることで、ややもすると平凡に映る恋愛模様を一気に壮大な物語と化す手法は、ある意味『君の名は。』から継承されているのかな。ただ本作では、利己的観念と利他的観念を天秤にかけるプロセスだったり、その究極の選択が招いた結果に関して、見る側のすごく微妙なところを突いてくるというか、割とこう男女ではっきり好き嫌いが分かれそうな感じの物語になっていたのが興味深い。
......という真面目を装った感想はさておき、さすがの新海監督作品、とにかく情景が綺麗。神宮外苑の花火大会のシーンは特にしびれたけど、普段見慣れた都内各所の景色が、リアルに描かれすぎた結果として逆に現実離れした美しさを放っていて。むしろそれを楽しむためだけでも、もう1回くらい劇場で見たいなって思います。