黒部の太陽
著
期間固定ポイント(謎)を使い切るべく、軽くお酒を飲みながら昨夜GYAO!ストアで見たのが、映画『黒部の太陽』。1968年っていう、自分が生まれるより5年も前に公開された映画なんですが、かの石原裕次郎と三船敏郎が製作、主演したことで知られる作品。時間を気にせず見始めたところ、何気に3時間超の大作だったんですね......途中に「休憩」って出てくる映画を、自分はほかに『2001年宇宙の旅』しか知らないです。
これまで黒部ダムならびに立山黒部アルペンルートを少なくとも7回は訪れているのだけど(小学生の時に家族旅行で1回、子供が生まれる前に夫婦で1回、単独で下ノ廊下を歩くだけで5回)、それらにゆかりの深い本作を最初から最後まで通しで見たのは初めて。黒四ダムの建設がいかに困難な事業であったか......とりわけ、関電トンネル(建設当時は「大町トンネル」だったらしい)の貫通にどれほど多大の労力と犠牲を要したか、よくわかりました。
物語は黒四建設事務所次長の北川と第三工区・熊谷組の岩岡、この二人を軸として、それぞれの家庭事情を絡めながら進行します。現代的な目線からすれば完全にブラックな労務環境なり契約に映りつつも、それらを是とせざるを得ない世相だったりしたのかなぁと思うと、それはそれで興味深かったです。
極めてドキュメンタリー色の強い映画ではあるのだけど、ガチでドキュメンタリーとしてトンネル工事の実態を知るなら、関西電力がYouTubeで公開している10分程度の動画、くろよんーその手に未来をー|関西電力を見るのが良いかも。破砕帯とは何か、わかりやすく教えてくれます(ナレーションは石原良純)。