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Advanced Publishing Laboratory(APL)第3回シンポジウム

実はイベントの正式名称がよくわからない?のだけど、Advanced Publishing Laboratory(APL)第3回シンポジウム「EPUB、A11Y、日本語書記技術、LCP、健全なネット取引」に参加しました。会場はメディアドゥのセミナールーム、建物的にはかつてWeb標準関連の書籍監訳のお仕事をやらせていただいていた頃に割とよく通っていた、竹芝のパレスサイドビル。窓の外にお堀がよく見えるところです。

各講演で使用されたスライドは既にsymposium03 | aplabで公開されているので、興味のある方はそちらでどうぞ。個人的にはトップバッターであった高見氏の講演、「EPUBを取り巻く現状と今後の課題」が最も興味深かったですけど、2年前に華々しく発表されたW3CとIDPFの正式統合は、結果的に失敗だったのではないかなぁと。いや高見氏はもちろん、登壇者の誰一人として講演中にそんなことは仰っていなかったけれど、個人的にはそういう印象を受けたし、シンポジウム終了後に界隈の方々(誰)と意見交換をするうち、その印象は確信に変わりました。

もちろん、両組織の統合で期待されたほどのシナジーが生まれていないこと自体は大変残念なのですけど、統合してみなければ分からないことも多くあっただろうから以下略。それはそれとして、電子書籍のアクセシビリティ向上はもはや喫緊の課題という認識であり、旧IDPF勢が仮に将来W3Cと袂を分かつことになっても進めるべきであって。政治的な話は脇に置いておくとして、Publishingとは何なのか、電子(書籍|書物)とは何か、Web技術をそれらに流用するうえでのメリットをどこにどれだけ見いだすか、過去2年の成果なり反省から改めて、そういった辺りの合意形成を業界全体ですべきでは......という感想。

Advanced Publishing Laboratory報告会

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