小谷美紗子 弾き語りツアー2019「PARADIGM SHIFT」

2019年2月16日 著

2月15日の覚え書き。小谷美紗子さんの実に2年ぶりとなる弾き語りツアー、「PARADIGM SHIFT」の東京公演に行ってきました。会場はキリスト品川教会のグローリア・チャペル、座席は6列15番。昼飯を食べれないまま定時ダッシュして向かったところ、てっきり19時開演とばかり思っていたら、どうも開場が19時だったらしく......おかげで近くのコンビニでレッドブルを飲む余裕ができて良かったです。

ライブはもう本当に素晴らしくて圧倒されっぱなし、あっという間の時間でした。教会という建物の構造上の理由かなと思うけれど、恐ろしく音が良く響いたのね。と同時に、それは一切の「誤魔化し」がきかない会場でもあったと思うのだけれど、パワフルにして繊細な小谷さんの歌声はそういうのを微塵も感じさせない、まさに正真正銘の歌い手としての実力を存分に発揮されているように感じられて。殊更に今回は1曲1曲、丁寧に歌い上げている風だったのも嬉しかったな。

歌い始める前に天井のライトをじっと見つめる仕草、ポツリポツリと呟くように語る味のある京都弁？のMC、時折恥ずかしげにチラッと観客側に目線をやっては「してやったり」という感じで微笑む様、歌っている最中のあるときはすごく硬く険しい印象を受けるけれど、次の瞬間にはそれが全力で緩む様......そういうところに目を奪われながらも、あぁやっぱり自分はこの人の歌声が心底好きなのだと、そんな風に思える良いライブでした。次にまた京都の高台寺でライブをやるときは、遠征したいな。

最後に、デビュー以来の「コアな」ファン......であるにも関わらず、詩集「PARADIGM SHIFT」を買わずに参加してしまって本当に申し訳ないw ライブ終了後も買おうかなと一瞬思ったけど、いやほら物販に行列できちゃってて、またの機会に買えるかなって。むしろこれは、いつまで経っても『忘れ日和』がライブでしか聴けない＝新しいシングルもアルバムも長らく発売されていないことへの個人的フラストレーション、ささやかな怒りに基づく不買行動であり云々。1日も早い発売を心待ちにしてます。