ファースト・マン
著
映画『ファースト・マン』が公開初日を迎えたので、早速見に行ってきました。新宿ピカデリーで19:45上映開始の回、場所はシアター3で座席はG-10。席の埋まり具合は、まぁ遅めの時間帯だったこともあって半分も埋まってなかったかな。おかげで、両隣が空席だったのですごくリラックスできて良かったです。
まず思ったのは、X-15にしろジェミニにしろアポロにしろ、とにかく飛行中のシーンの振動だったり機体の各所から聞こえてきていたであろう「鳴き声」の表現がすごい。なんかもう、いつ空中分解してもおかしくないんじゃないの?みたいな、恐怖すら感じてしまう描写がすごく緊張感を強いるものだから、疲れました。
そしてこの映画はニール・アームストロングの、というより圧倒的にその奥様の物語であり、映画だったなという印象。世界で最も危険な目に遭い、結果的に世界で最も有名になってしまったその人の妻や子供との関係が、一種の悲哀として伝わってきました。ラストシーンなんか特にね......まぁそこも受け取り方は人それぞれなんだろうけども、自分には「悲哀」に映ったなぁ。
あとね、衝撃的だったのがアポロ1号の事故のシーンの描写ね。ハッチの外側からの描写があったのだけど、内側から変形が起きた風に描かれていて、まさに司令船の中で「爆発」が起きたとしか思えなくて......まぁ短時間のうちに急激な燃焼が起こればそれはすなわち爆発な訳だけど、これまでどうも件の事故は爆発ではなく「火災」という言葉で表現されているのを目にするのが多かったから。