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小説 機動戦士ガンダムNT

映画を見終えてからKindle版で読んだのが、『小説 機動戦士ガンダムNT』。基本的には映画の流れを文書化しているに過ぎない印象だけれど、映像からだけではよくわからなかった部分がいくつかあったので、ようやく全体を理解できました。まず、主人公の3人が破片を分け合っていたペンダントにまつわるエピソード、小説版ではしっかり描かれています。そもそもの出所というか、それが何だったのかについては

羽根を象ったペンダントは、ハービック社が手掛ける地球連邦軍の航空機開発に、父が貢献したことで授与された航空徽章だ。父の形見に母がヨナにくれたのだ。

とあって、つまりヨナにとって非常に大切なモノだったことが分かります。それが、クラスメイトから受けたイジメがきっかけで三つに砕けてしまう。その辺りの流れが映像化されていなかったように思うぶん、消化不良だったんですよね。それに、ゾルタンのあの赤い目。アレも、映像では一切の説明が無かったからすごく謎でした:

ゾルタンの右目がギラと赤い光を放つ。それは、彼自身が受けてきた数々の人体実験の影響で失い、そして得た、サイコミュ・レンズであった。

サイコミュ・レンズとはなんぞ、というのは、上記のくだりから少し読み進めた先で彼の生い立ちと共にやや詳しめの解説があります:

戦場となったコロニーでひとり生き残ったところを旧ジオン公国に収容され、戦争のために無理矢理強化人間に仕立て上げられた。肉体が限界を訴えれば人工臓器に入れ替えられ、実験の失敗で潰れた右目にはサイコミュ・システム内蔵の義眼を埋め込まれた。

そして、おそらくガンダムNTが宇宙世紀における次の100年を描くうえではっきり規定しているのが、ニュータイプとは何なのかというお話。それが映画を見たときに感じたオカルト色の源泉であり、好き嫌いの分かれるポイントでもあると思うのだけど、ニュータイプとは、その魂から発する未知のエネルギーを操り、現実に働きかけられる者とありました。さらには

ニュータイプの素養があるパイロットとの感応が進めば、サイコフレームはその魂が集うフィールド——我々には認識できない高位の次元と繋がり、時をも操る力を引き出す媒体となる。

とあって、うーんこの......と唸らされるわけです(謎)。もはや何でもアリなのか? とでも言いたくなってしまう自分は間違いなく、オールドタイプなのでしょう。

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