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いまから始めるWebフロントエンド開発

読んだのは先月下ノ廊下に行ったときなんですけど、今更ながら覚え書き。『いまから始めるWebフロントエンド開発』は、フロントエンド界隈の歴史的経緯を俯瞰できそうということで買ってみました。取り上げられているTODOアプリのソースを細かく読み込みはしなかったものの、当初の目的通り大まかな流れを確認できた点では、参考になりました。第1章で

昨今、数多くのライブラリやフレームワークの登場により、その本質が見えづらくなっているWebフロントエンド開発

と書かれている現状認識は、確かにそういう側面はあるなと。英文記事で一時期、初心者はライブラリ/フレームワークから学習し始めるべきか、言語そのものの学習から入るべきかみたいな話題が盛り上がっていた気がするけど、そういう議論があるのはライブラリ/フレームワークが過度に持て囃されているからこそ、かもしれません。Ajaxの登場後、

通信、データの変更、Viewへの反映などといった、Ajaxに不可欠な数多くの処理が秩序なくさまざまな場所に書かれてしまう

というフロントエンド開発の課題に対し

Backbone.jsのようなMVCの概念を持ったフレームワークの登場により、無秩序だったWebフロントエンド開発に光が見え始め

そしてさらに

React.jsはJavaScriptの歴史の中でこれまでなし得ていなかった、高い再利用性かつ高いパフォーマンス性能を、コンポーネントとVirtual DOMによって実現

したことにより、著者は現代的なWebフロントエンド開発について学ぶうえで、Virtual DOMは欠かせないものと位置付けています。このAjaxの発明からSPAの登場、そこで明るみになるSPAとjQueryの相性の悪さ、さらにはデータバインディング、MVCといったアプローチの流行へ向かう一連の解説は、分かり易かったです。SPAの開発をしたことがないどころか、基本的にJavaScript力の弱い自分にとっててこ入れが必要な領域なのは間違いなく、特にVirtual DOMはちゃんと学びたいところ......。

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