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Webサイトパフォーマンス実践入門

ゴールデンウィーク中の個人的課題図書であった『Webサイトパフォーマンス実践入門』を読了。昨年〜今年にかけて読んだ同じ分野の2冊、『Webフロントエンド ハイパフォーマンス チューニング』と『超速! Webページ速度改善ガイド』と異なり、こちらは翻訳書。

著者のJeremy Wagnerという方は全く存じ上げなかったのですが、RWDの発案者として著名なEthan Marcotte氏が「推薦のことば」を寄せていて、へえーという感じ。加えて、監訳者の一人で「監訳者のことば」を寄せている武舎広幸氏は、『ハイパフォーマンスWebサイト』の翻訳者でいらっしゃって、なるほどと。

武舎氏が書かれている通り、本書の最大の特徴は、Node.jsのサーバーをローカル環境で動かし、GitHubからダウンロードできるサイトデータを実際に自分で触りながら読み進められるところ。自分はデータをいじりながらは読まなかったけれど、タイトルにある「実践」の2文字に偽りなしといった感じで、今後の技術書の方向性を垣間見た感じ。著者ないし出版社の管理するリポジトリから最新のサンプルをダウンロードする流れに今後ますます変わっていくんでしょうね(既にそれが一般的?)。単なるZIPと違って変更履歴なんかも追えて便利でしょうし。

そういう点で非常に実践的に構成されているのみならず、とにかく読みやすいしわかりやすい。翻訳書にありがちな読みにくさ、日本語としてこなれてないような箇所がとんと見当たらない。英語圏でしか通じないような謎のジョークも見当たらず、これはWagner氏がそもそもそう書いていたのか、監訳工程で意図的に割愛したのか分からないですが......w

注文があるとすれば、コマンドラインでコマンドを打ち込む際のオプションの意味を補足していただきたかったところがちらほらありました。p.96のグラフに並ぶGPRSとかDSLについても補足があると良かったです。それと、p.128あたりのスプライトの説明に関して、アクセシビリティに関し突っ込んだ注意喚起があっても良かったように思いますね。背景画像として表示する前提において代替テキストが提供できないし、評価を表す星印についてはバラしてしまうと何個中の何がどうっていう文脈が損なわれがちとかなんとか。p.170からのサブセットについては、日本語圏向けにページ中にある文字だけのサブセットを作る例もあると更に良かったかと。

目立った誤字脱字はそれほどなかったように思いますが、p.140のしてみるものよいかもは「してみるのもよいかも」が正と思われ、p.236のサーバーワーカーは「サービスワーカー」の誤りと思われ。p.270の<head>にprefetchを追加とあるのは要素名が違う気がします(link要素?)。あとp.278でこれはこれはとあって「これは」が重複していました。いずれも、公式サイトの正誤表にはまだ載っていない模様。

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