Life On Mars?
著
先日のFalcon Heavyの試験飛行以来、頭の中で時折再生されているのがDavid Bowieの『Life On Mars?』。David Bowieについては、名前を知っていた(そして2年前にお亡くなりになった時に話題になったのを記憶していた)程度で、楽曲を所有はしていなかったのだけど、幸いにして『Life On Mars?』のMVはYouTubeで公開されていたので、PCに向かっていて不意に聴きたくなった時は再生していました:
1973年7月、つまり自分が生まれるより2ヶ月前にリリース?されたMVらしいんですが。さすがに最近のMVに見られるような凝ったつくりではなく、概ね全編を通じてひたすらDavid Bowieの歌う姿(というより顔かな)を大写しにし続けているだけ......にも関わらず、不思議と引きこまれて見続けてしまうのは、メイクのせいなのか何なのか。
当然、『Life On Mars?』の歌詞にも興味が湧いて調べてみたら、これが結構難解......いくつか日本語訳を読んでもみたものの、あまりこう「なるほど」と納得できるものが無い。原文自体がわかりにくいのだから、それを訳したところでわかりやすくなるわけがない、というのはどこぞのアクセシビリティガイドラインと同じか。
タイトルに含まれている Life という単語に、生命やら生活やら、いろんな意味が含まれていることに一因があるみたいだけど......解説を求めてググっているうち、なかなか興味深い内容の書かれた高橋芳朗 デビッド・ボウイを追悼するという記事に出会いました:
この『Life On Mars?』という曲はですね、結構面白いバックグラウンドを持った曲で。フランク・シナトラの名曲『My Way』。わかりますよね?の、オマージュなんですね。
『My Way』は知ってるけど、そのオマージュというのは初耳。曲調、言われてみれば似てる気がしなくもないけど自分には正直そこまで似てるとは思えない。けれど、歌詞の対比の解説がとても面白い:
達成感とか、充足感にみなぎった『My Way』のオマージュとして、未来が見えない、虚無感を抱えたティーンの少年少女に寄り添った歌をうたうのがボウイの本分っていう気がしています。
途端にDavid Bowieの他の楽曲にも興味が湧いて来たので、近くベストアルバムでも借りに行こうかと思います。割と宇宙関係の言葉をタイトルに含んだ楽曲を多くリリースしているらしいから、そういう意味でも押さえておかなければならない気がするので。