自分を休ませる練習
著
マインドフルネスってやつに最近ちょっと興味があって、うっかり買って読んでみたのが『自分を休ませる練習 しなやかに生きるためのマインドフルネス』。カスタマーレビューの評価が結構高かったので期待してたけど、あまりマインドフルネスっぽく無かったというか、心穏やかに生きて行くための人生論みたいな内容でした。
本来マインドフルネスとは、何かの行為を指すのではなく「今この瞬間」に気づいている状態を言います。
なるほど、なんとなく色んな記事を斜め読んで勝手に「行為」を意味する言葉だとばかり思っていたけど、「状態」でしたか。
今、マインドフルネスという言葉が少なからずブームとなっているのは、日本人が当たり前に知っていた感覚を、「取り戻す」時期に来ているからではないかと感じます。
どうなんでしょうね。何が発端かはわかりませんが、とにかく「マインドフルネス」は書店店頭でやたら目にするバズワードになっていますね。熱し易く冷め易いところのある日本人だけに、案外早い時期に廃れていく気がしなくもないです。
からだを壊してまでやるべきことなど、この世にはありません。
それは全くもってその通り。何事も健康な身体(精神含む)があってのことであって、体調は何事にも優先されるべきと思います。身体を壊すことの究極は、自らを死に至らしめることでもあるからして。
「何かをしてくれたらありがとう、してくれなくてもそれが当然」
「約束を守ってくれたら感謝、守ってくれなかったら忘れよう」
うーんハードル高い。著者はこれらを常に心においているとのことですが、実践できるのは神か仏様ぐらいなのでは?ってくらい、自分には難しく思えます......前者はまだしも後者が特に。まぁでも努力したい。
私たちが口に出していることは、その前に顔に出ているし、さらにその前に心で思っていること。
......反省しかないですね。
未来が今の連続であることを考えると、常に私たちは未来の中心にいます。いつか来る未来ではなく、毎分、毎秒が、未来です。
何気なく過ごすその1分、1秒が、当たり前だけど1分後、1秒後の自分を作り出す。それが積み重なって、将来の自分を作る。わざわざ書くまでもなく当たり前のことなのに、なぜこうも日常的には意識し続けることができないのか。まだまだ自分は、修行が足りないようです。