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Re: 未来はすでに訪れている。ただ行き渡っていないだけだ。 - 「グローバルWebサイト&アプリのススメ」書評

K-POPを愛してやまないUXデザイナーで、最近はIBM Watson方面でもご活躍の羽山さんが、僕の監訳書籍である『グローバルWebサイト&アプリのススメ』について、未来はすでに訪れている。ただ行き渡っていないだけだ。 - 「グローバルWebサイト&アプリのススメ」書評:WebClip - ウェブ制作、UXD/IA、アクセシビリティ - CNET Japanという大変ありがたい記事を書いてくださいました。

世界中をつなぐ「真のインターネット」は、本当はどんな姿をしているのか――。多様性のあるその姿こそ、まさにアクセシビリティ、誰にでも開かれたインターネットだ。木達氏はそれを知ってもらいたくて、本書を日本に紹介したのではないか。

監訳を手がけるに至る経緯を含め、本書に賭ける自分の想いというのは、勤務先のサイトのコラムに書かせていただいた通りですけど、上記の推察についてお返事させていただくと、確かにそういう動機「も」あります。

「多様性」という言葉は、Webアクセシビリティの必要性を啓発する際これまで何度となく繰り返し用いてきたキーワードです。自分の場合、その言葉はユーザーの障害の有無だったり、また障害の種別であったり、あるいはWebを利用する際のデバイスや支援技術、サイトにアクセスするコンテキスト(地理的状況や通信速度など)にフォーカスして用いることが多く、ユーザーのもつ文化的背景、また理解可能な言語といった部分の多様性には、あまりスポットを当ててきませんでした。

単にコンテンツをユーザーに届けるあたりまでのアクセシビリティなら、既に多くのノウハウが流通しているわけですけど、文化的・言語的差異を乗り越えてなおユーザーにコンテンツを利用してもらうにはどんな考え方なりアプローチが必要か......それはつまりグローバルWebサイトを構築・運用するうえでの要点に他ならないわけですが、それを広く浅く学べるのが本書です。そういう意味では、だいぶこじつけっぽくなるかもですけど、アクセシビリティ分野でお仕事されている方にもオススメしたい一冊です。

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