99%の人がしていないたった1%のリーダーのコツ
著
2年くらい前に買った『99%の人がしていないたった1%のリーダーのコツ』について、今更ながら覚え書き。ありきたりな内容も多かったけれど、いくつか重要な気づきもいただけた良い本でした。一つには、リーダーとマネージャーを明確に分けて定義していたこと。確かに、現実のビジネスでは、同一人物に対してリーダーシップとマネジメントの両方の能力が求められることが多い
と感じますが、両者の役割というのは本質的に違うのですよね。
リーダーを何人か見てきましたが、その人たちに共通していたのが、「絶対に愚痴を言わないこと」そして「自分のこととして受け止めていたこと」
というのは、自分の少ない経験に照らしても概ね合致するし、同時に自分もまたそうありたいと思うところです。まぁ「絶対に」となると正直難しくて、Twitterでうっかり愚痴に類することを書いてる場合はあるけれど、それはあくまで自分の能力不足、努力不足に対する愚痴ということで。世の中たいてい、「他人ごと」ではなく「自分ごと」。
リーダーの仕事とは何か、という問いを極めると、「決める」こと、そしてその結果を「伝える」ことの二つ
というのもシンプルで分かりやすい。かつ、明確な基本方針(ビジョン、目標など)を常に頭の中にもち、それを繰り返し自分自身で反芻するとともに、メンバーとも、事あるごとに共有する
のは本当に大事。くどいと思われようと何だろうと、繰り返し言い続ける。組織全体として見たときの理解度、浸透度というのは自分が思い込むより得てして高くないものだと思うので。
リーダーにとって感情(心)を整えることはとても大きなテーマ
、あえて上機嫌をよそおうことがリーダーには必要
、というのもすごくよくわかる話。普通に考えて不機嫌な(あるいはそう映る)人がリーダーシップを発揮したところで、周囲がそれについていけるとは思えないし......しかし一方、当のリーダーにはその「上機嫌」を常に維持するための工夫なり取り組みが日常的に求めらるわけで。経営者なんかにありがちな、お酒などの高級な嗜好品でストレス発散させてたりするのは、上機嫌を維持するべくその人なりにバランスを取る行為なのだろうという気がします。