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Web制作者による電子出版の実践 ~電書業界に乗り込め!今がそのときだ!~

3月8日の覚え書き。定時退社して、ピンク本の電子書籍版発売を機に?企画されたイベント、Web制作者による電子出版の実践 ~電書業界に乗り込め!今がそのときだ!~に参加をしました。無料にもかかわらず内容は超充実していて、とても面白かったです!!知った顔も多く参加されていたのですが、あいにく時間が遅かったこともあり、終了後はほとんどご挨拶もすることもなく失礼してしまいましたが、また参加したいです(次回はもっと編集者寄りの視点を持ち込むなどして)。

馮さんの講演「電子出版と電子書籍 ~ EPUBとWeb技術、その前に。」では、出版社の中の人という立場から、一部そこまで出していいのってくらい赤裸々なデータが引き合いに出されつつ、電子書籍市場とその周辺の現状が解説されました。Web屋的には書籍の作法というか、書籍の構造の理解がハードル高めに映っているのですけど、せっかくWebと電子書籍が融合するという局面を迎えているのだから、「紙の」作法に囚われすぎることなく学んでいきたい。

太田さん&伊原さんの名コンビによる講演「電子書籍版『デザイニングWebアクセシビリティ』制作秘話 ~ Web制作者が電子書籍を作ってみた!」では、アクセシブル・ライティングという提案が印象的でした。当たり前といえば当たり前ですけれど、しかし残念ながら、それが一般的に実践されているとは言い難い現状というのも、垣間見えたりするわけで。Web向けに、あえて構造化を強制するようなWord形式のテンプレートを提供するケースもお仕事的にはあるのですけど、もっとこう土台の部分の教育なり啓蒙が必要な気も。あとは、締めの「書籍のアクセシビリティ=リフローな電子書籍」ね。正しい読み上げ云々よりもまずはそこ!!

最後の中根さんのデモを含んだセッション「視覚障害者にとっての電子書籍の意義 ~ 当事者によるデモ」は、電子書籍の登場以前にまで遡って、視覚障害者が書籍を読む際の手段を紹介するところからスタート。当事者ならではというか、当事者にしか気づきにくい、語れないくだりが随所にあって良かったです。なかでも、「遠山の金さん」が「とおやまのきむさん」て読み上げられる云々、鉄板ネタだなぁと思いました。

ちなみに翌朝自分が作ったTogetterまとめ、その後どんどん皆さん(誰)が編集・改善してくださった結果、非常に充実したリソースになっていますので是非。僕がTwitter越しに登壇者の方に投げた全ての質問についても、回答を読みやすく丁寧に網羅していただいています。ありがとうございました。

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