Fly me to the moon ... Ok

2017年2月28日 著

記事のタイトルは、今朝のElon Musk氏のつぶやきをまんま引用したものです。この最後の「Ok」にはまったく、驚かされるやら感動させられるやら......たぶん、近年目にした中では最も強烈な「Ok」に違いありません。既に同ツイートは2万3千回以上リツイートされ（自分もしました）、また4万近くもいいねされています。で、その具体的な内容というのが、SpaceX to Send Privately Crewed Dragon Spacecraft Beyond the Moon Next Yearという記事。

We are excited to announce that SpaceX has been approached to fly two private citizens on a trip around the moon late next year. They have already paid a significant deposit to do a moon mission.

たった2文でしかないのだけれど、それでも十分、マジかよって感じの内容です。月往復の有人ロケット、トランプ大統領意向で前倒しも　NASAが協議中という記事が話題になったばかりのタイミングで、このカウンター......見事と言うよりほかありません。トランプ大統領やNASAは、果たしてSpaceXの動向をどこまで把握していただろう？　まさかとは思うけど、僕らと同じタイミングで知らされて、慌てふためいてるとしたら面白い。

それにしても。とっくにスペースシャトルが退役し、そして今や国際宇宙ステーションも先行きもだいぶ不透明に感じられる昨今、つまらなく感じていた有人宇宙開発界隈の動向がMusk氏のおかげで俄然、面白くなってきましたよ。もしかすると、大富豪がお金にものを言わせて月をぐるっと回ってくるのを、職業的宇宙飛行士が悔しがりながら指をくわえて見ているような状況が、現実のものになるかもしれないのだから。もちろん、あくまで順調に事が運べばと言うことであって、本当にあと2年足らずで行けるのかという疑問はありますが。

いやぁ、とにかくこんな面白い展開を目にすることができるだなんて、ちょっと想像できなかったな。やはり、Steve Jobs氏の亡きいま、Elon Musk氏こそ最高のビジョナリーという感想。