IA Summit 2016 Redux in Tokyo
著
6月6日の覚え書き。恵比寿のamuで催されたIA Summit 2016 Redux in Tokyoに参加しました。同僚の前島さんが今年のIA Summitに参加され、かつこのイベントで登壇するからというのが一番の理由だったのですが、キーワードにアクセシビリティというのを見つけてしまっては益々、参加しないわけには行きますまい(アクセシビリティおじさんとしては)。
IA Summit Reduxには随分とご無沙汰していて、何年ぶりか全くわかりません。検索すると、とりあえず2007年の開催回に参加した時の覚え書きが見つかりますけど、本当にそれが最後だったのかしら? すっかりIAコミュニティ(何)とは疎遠になってしまっていたというか、「思えば遠くへ来たもんだ」感があります。コンセントの長谷川さんや河内さんのお目にかかったのも、一体いつ以来だったのか。
前半は、河内さんのイントロ(開催地だとかイベントの概要、言わばメタ情報の共有)に続いて、4人の参加者の方がそれぞれの視点・切り口でもって参加セッションを紹介。後半は、さらに2人の参加者が加わってのパネルディスカッション。後半の方が、部分的に切り出せば完全に飲み屋でのトークだなって感じのやり取りがあったり、途中からいきなり高めのテンションの進行が加わって会場からの質問を取り上げ始めたりで、面白かったです。全体を通じて、すごく雑な感想を箇条書きすると
- テーマに対し巻き込む人を増やしていかないといけないのはアクセシビリティもIAも同じ?
- 組織設計の話(あるいは日本型の縦割組織の良くないところ?)は不可避だと思うけど、そういうセッションはあったのかしら?
- リアルな建築をメタファーにIAを説明する人が減っているというのは、時代の流れと共に一抹の寂しさを感じてみたり。
- 古典的?IAへの回帰が起こりつつあるというのは個人的には歓迎。それこそ、機会があれば将来IA Summitに参加したくなりました。
- IAという言葉がデジタルを起点に生まれたにせよ、本質的にはフィジカルな世界にだってIA的な何かはあったはずで、IoTがきっかけであれフィジカルな話が増えている傾向に違和感はナシ。
- デジタルなUIなりコンテンツが社会に遍在していく中で、職業的IAが活躍できる場もまた広がるのであれば、それはそれで素晴らしい。
- 職種名なり肩書きの議論については、あまりこだわりはないというか、結局Job Descriptionさえ明確に存在すれば何でもいい、という話に落ち着く。あ、ビジネスアナリスト云々のお話ね。
ちなみに抽象度高め、学術性高めのIA話は自分も苦手です......というのはさておき、懇親会でのお話もいろいろ(謎)盛り上がって楽しかったです。運営の皆様、ご挨拶させていただいた皆様、前島さん&同僚の皆さん、遅い時間までお疲れさまでした&ありがとうございました。
[ 2016-06-08 追記 ] もっと真っ当な参加レポートを林さんが書いていらしたので、IA Summit 2016 Redux in Tokyoの参加メモ: 心のうちもご参考に。