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IA Summit 2007 Redux in Tokyo

金曜日(4月20日)の夜のことですが、コンセントを会場に催されたIA Summit 2007 Reduxに参加してきました。IA方面で活躍されている方々の生の声が聞ける数少ない貴重な場であるだけに、年に一度のこのIA Summit報告会は、なんとしてでも参加しなければならないのです(切実)。開始時刻の19時を30分ほど過ぎてから会社を出ましたが、タクシーで到着したときには既に会場はほぼ満席。同僚二人としばらく立ち見をしていたら、親切にも情報大工のひとりごとのたかやまさんともうお二方が席を詰めるべく移動してくださったので、最後まで座って話を聞くことができました、ありがとうございます。ちなみに配布資料(PDF形式)が公開されているので、興味のある方は眺めてみると吉かもしれません。
途中WebPatternsの紹介では、自分がかつてJohnにインタビューをした経緯もあって話を振られてしまい微妙に焦ったりもしたけど、やはり会場で耳にした話や意見はいずれも新鮮に感じましたし(Derekも発表していただなんて知らなかった!!)、勉強になりました。とりわけWebPatternsについては、結局それに賛同する人って実装レイヤーにおける一貫性の無さが気持ち悪いだけなんじゃ?みたいな指摘が鋭かったというか、実際そういう部分は少なからずあるだろうなぁと思います。HTMLの要素に用いられる語彙を(Webの実態を踏まえて)増やそうとしているのはXHTML 2.0にしろWeb Applications 1.0にしろそうでしょうし、XHTML Role Attribute Moduleにも同様の意図や目的を感じます。草の根的に策定されているmicroformatsはそこそこの成果を上げつつありますが、最終的に普及するか否かは合意形成にかかるコストや実装コストに対して期待されるベネフィットがどれほどのものか、次第だろうとも思います。あと興味深かったのはイタリア政府機関のポータルサイトのケーススタディに端を発した、ファセット分類のメンテナンスにかかるコストの話。実際、継続的に維持・改善し続けるのは大変でしょうが、技術的な課題として仕組みを考えてみるのも面白いかも。それと会の終了直前くらいだったでしょうか、(IA業界の行方みたいな話の後で)この報告会に集う面子ってあまり変わらないよね、みたいな話があったんですけど、そこはちょっと個人的に違和感を感じました。IAという言葉を広め、職能としてIAに取り組む人口を増やす取り組みって今の日本国内で果たしてどれだけ行われているのだろう、という疑問?と相まって。まぁ来年は4月に開催されるIA Summit、自分が参加するかどうかはさておき、もっと積極的にこの「IAと呼ばれる何か」を掘り下げていく必要があることを再確認しました。素晴しい場を毎度設けてくださる長谷川さんに感謝。
終了後は時間が遅かったこともあり、たかやまさんや長谷川さんへの挨拶もそこそこに会場を後にして同僚と共に近場の土風炉に入り、蕎麦とビールをかきこんで帰宅しました。

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