儲かる社長 潰れる社長
著
だいぶ昔に読んだ山﨑明氏の著書『儲かる社長 潰れる社長』を読み返していて、改めて驚かされたことが書いてあったので、覚え書きしておきます。よくありがちな企業存続に関する記述なのですが、しかし以下のくだりには非常に興味を惹かれました。
かつて、韓国の中央銀行「韓国銀行」が調べたことがありますが、世界中に、創業200年を超える企業は5586社あるそうです。そのなかで断トツなのが実は日本なのです。その数3146社です。
これが事実であれば、創業200年超の企業の過半数が日本の企業、ということに。日本衰退論というのを比較的よく目にする昨今であればこそ、本当にそうだろうか? と疑ってしまうのだけれど、反面ちょっと勇気づけられる数字でもあります。まぁこの先どうなるか、は分かりませんけども。そして......
1000年企業はというと、7社もあるのです。もっとも歴史が古いのは、大阪にある建設会社「金剛組」で、創業578年。いまから1435年前に生まれた、世界最古の建築会社として知られています。2006年に大手建設会社の出資を受け、再出発の形を取りましたが、その歴史と伝統・技術は受け継がれています。
うーむ、1000年はすごい、すごすぎる。それだけ長い時間、脈々と事業を継承してこられたとは心底恐れ入ります。本書の第1章「なぜ毎年5万社もの中小企業が倒産するのか」の中では、94%の会社は「設立から10年以内に消滅する」といわれている
なんてあるだけに。時代の変化に揉まれる中で、事業に求められる安定性と柔軟性を一体どうバランスしてきたのか、とても興味深いなと思います。