Sakuzo VI / Team Typhoon #09 プチ同窓会
著
日本大学理工学部 航空研究会(以下「NASG」)編『あすも飛ぶ』については、記事を改めて紹介するつもりであるけれど、その刊行がきっかけとなって3月6日の晩に催されたSakuzo VI / Team Typhoon #09 プチ同窓会について、息抜きがてら覚え書きしておきます。同窓会、といっても当時のメンバー全員に声がけがされたわけではなく、ごく内輪(僕を含め5人)で集まって飲んだだけですけども。ちなみにお店は楽蔵 新宿東口店。
「Sakuzo(作蔵)」とは、NASGにおけるOBチームの機体名であり(現役チームは伝統的に「Möwe」を機体名に使用)、つまりSakuzo VI はOBチームとして6機目の機体のこと。台風の影響から1997年の鳥人間コンテスト本番で飛行することのできなかった、Möwe 14のメンバーが中心となって組織されたのが「Team Typhoon #09」で、僕はその一員としてSakuzo VI の製作〜試験飛行〜2000年の鳥コンでのラストフライトに参加しました。
なぜ他大というかWASAの出身である僕が、Team Typhoon #09の一員として活動していたのか? というと、現役当時から実はかなりNASGの皆さんに懇意にしていただいていた(「入り浸っていた」とも言う)経緯があり、今も所沢航空発祥記念館の格納庫にある人力飛行機(Sakuzo IVがベース)の復元に参加したり、別のNASG OBの集まりで人力水中翼船を作る「鷹匠プロジェクト」に参加していて、Team Typhoon #09にもその流れで混ぜていただいたのですね。
冒頭で触れた『あすも飛ぶ』において、Möwe 14&Sakuzo VI のパイロットを務めた瀬尾さんが、なんと僕の名前を同書に記載してくださり、しかも記念に献本してくださるというので、今回のプチ同窓会を開催するに至りました。実に10年以上ぶりとなった再会はそれ自体凄く嬉しかったし、集まった5人中3人が元・人力飛行機のパイロットだなんて飲み会、鳥コン前後の彦根でもなければそう滅多に無いのではないか? という意味でも、最高に愉快でした。
今回を機にまた折を見て会いましょう(できれば今年の夏に彦根で......)と言って別れたのだけど、時を経てもこうやって再び会って昔を懐かしんだり馬鹿話で盛り上がれて、本当に良かったです。そして瀬尾さんからいただいた、『あすも飛ぶ』に載った自分の名前を眺めながら、心の中で泣きました。他所のチームの出自でありながらも、伝統あるNASGの歴史の一端に加えていただけた、その事実がただただ有り難くて。こんなこと、後にも先にも僕一人ぐらいのものではないかな......瀬尾さんはじめTeam Typhoon #09の、いやNASGの皆さんには、ひたすら感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました、そしてまた会いましょう。