Fw: アクセシビリティセミナー2015 開催報告
著
ウェブアクセシビリティ基盤委員会(WAIC)のサイトに、アクセシビリティセミナー2015 開催報告を掲載しました。当日は自分も参加をし、特に後半のセッション2では事前に覚え書きしていた通りパネリストの一人として登壇をさせていただきました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。残念ながら、事前登録者数の割に来場者数は多くなく、欠席率の高さが気になったのですけど、無料なうえ平日朝早くからの時間帯、そして幕張という開催地を考えれば致し方ないのでしょうか。
開催報告のページでは、当日の参加者の皆さんから回答いただいたアンケートの集計結果も掲載しています。参加者の属性は「その他」を除けば「企業のWeb担当者」と「Web制作者(制作会社・フリーランス等)」で占められていたのですけど、特に今回は前者向けに企画してきただけに、ある程度は期待通りの集客を実現できたように思います。講演とパネルディスカッションの両セッションにおいて、理解度・役立ち度ともに概ね高かかったようで、その点も安心をしました。独自の予算をもたない委員会活動ゆえ、いかにセミナー開催を求められようともそう頻繁には実現できませんが、今後の企画に活かしたいです。
アンケート末尾には「JIS X 8341-3:2010対応やアクセシビリティ確保においてお困りのこと」「当委員会へのご要望等」を問う自由回答形式の設問があったのですが、寄せられた回答を見るに「なぜアクセシビリティに取り組む必要があるのか」といったごく基本的な部分の周知なり啓発なり教育が必要ということを痛感させられます。今年は割とあちこちでそういう基本的なお話をする機会を頂いてきたこともあって、ふと「もうこの内容は話さなくてもいいだろう」と感じることもあるのですけど、気づきを得ていない人々はまだまだ大勢いらっしゃるのですね。
そしてそういう(アクセシビリティの必要性や重要性が浸透していない)現状に対し、既にアクセシビリティに前向きな方々が、それぞれの現場で苦慮されている様子というのも、微妙に感じ取れます。決して諦めたり心を折ることなく、カルチャーとプロセスの形成に地道に取り組んでいただきたいと思いますし、そのためにもまずは一人でも身近に「味方」を作る(ないし「見つける」)ことに取り組んでいただきたいものです......もちろん自分も、Webアクセシビリティ向上のための旗振り役として、微力ながら引き続き普及・啓発に取り組むつもりですし、お声がけをいただければ(業務としてであろうとなかろうと)ご相談には積極的に応じます。