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Webサイトをマルチデバイスに対応させる、たった一つの方法

タイトルは釣りというか、どうでもよくて。何度となく同じようなことは書いてきたつもりですが、Googleがモバイル フレンドリー アップデートを開始したのを記念して、改めて書いておきます。Webサイトを、モバイルデバイスを含めマルチデバイスに対応させるうえで何よりまず必要なのは、コンテンツや機能をアクセシブルに実装することです。最近、SEO Japanで読んだユーザー、デバイス、そしてコンテンツマーケティングの未来という記事に、以下のようなくだりがありました。

我々はコンテンツを目で読むことのみを想定して作成している。技術の発達により、音声やジェスチャーによってコンテンツと関わる機会は、今後も増加していくだろう。マーケターは、音声による命令や、手の動きでも機能するコンテンツを作成することが求められるようになるだろう。コンテンツを消費する方法は今後も進化し、キーボードとスクリーンによって消費されるだけでなく、異なる様式でのインプットとアウトプットの方法が可能となるだろう。

かねてより、視覚障害者を含む多様なユーザーに向け、コンテンツや機能をアクセシブルに実装してきたWebサイトであれば、目で読むことのみを想定して作成しているということは無いはずです(視覚の利用を前提としたゲームなどの一部のコンテンツを除けば)。しかし従来のWebが、良くも悪くも視覚的な表現にやや偏重してデザインされてきたというのは、全体的な傾向として認めざるを得ないでしょう。

Apple Watchのようなウェアラブルデバイスの普及はいまだ未知数ながらも、上記の記事の示唆する通り、いよいよWebデザインは過去の視覚偏重な因習から脱却すべき時を迎えつつあると思います。それはつまり、敢えて手前味噌かつ我田引水な表現を使うならば、Webアクセシビリティ・ファーストなWebデザインへの移行を意味します。キーボード&スクリーンのみならず、多様な入出力に対応するためには、レスポンシブWebデザインの解決した視覚的・表層的な対応にとどまらない、より本質的な対応=アクセシビリティの確保が必要不可欠なのですから。

今回のモバイル フレンドリー アップデートで慌てることなく、もう少し先の(とはいえ意外ともうじきやって来そうな)未来を見据えて、アクセシビリティがGoogleのランキングシグナルになる日に備えるべきです。Webアクセシビリティを礎に据えた、真のマルチデバイス対応を共に進めていこうではありませんか。アクセシビリティおじさんからは以上です。

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