円環ピクトリアル No.2

2015年1月26日 著

魔まマ オンリーイベント～もう何も恐くない～17で頒布されたという同人誌『円環ピクトリアル No.2』を、イベントに参加していないながらも発行者である富永さんのご好意で直接購入させていただきました（100円）。ありがとうございます。

ファンの人（というか富永さん）からすれば怒られそうだけど、魔法少女まどか☆マギカ（以下「まどマギ」）に関して断片的な知識こそ持っているものの、いまだかつて通しで見たことはありません。そんな僕がなぜこの同人誌を手に入れたかったかというと、テーマが「ウェブにおける情報発信とアクセシビリティ」だからです。加えて発売を知ったタイミングと前後して、よーねんさん（誰）が

実際は語りたいけど、いざ語ると先行者（誰）からまさかりが飛んでくるから君子危うきに近寄らず的な対応なのではという気がしなくもない。もしそうなら普段から語る古参（謎）の人たちは視点を変える必要があるように思ったり思わなかったり

とつぶやいていました。前後の文脈を分かっていないながらも、そのつぶやきを目にしたとき、まるで自分に向けられた言葉のように感じたのですね。先行者などと気取るつもりは無いけれど、しかしWebアクセシビリティに関して自分は間違いなく古参の一人という認識がありますから。

まさかりバンバン投げてるつもりも無いのだけど（いや「多少は」あるか）、今後の普及啓発のために視点を変える必要がある、というのはWebアクセシビリティのリブランディングの必要性を痛切に感じた頃から分かっていた（けれど実践が伴ってこなかった）こと。でまぁ、ひょっとしたら何かのヒントが富永さんの文章から得られるかも......と考えた次第。

れっきとしたまどマギの同人誌であるからして、決してWeb制作に詳しい人に向けた書きっぷりではなく、それゆえ富永さんは専門的な用語を使うことを極力避けています。また解説は「位置や色に依存しない表現をする」「画像の代替テキストを書く」の2点のみに絞り込んでいます。その結果、5ページというさほど多くない文章量であっても、まどマギ好きの方がWebを使って発信する際、より多くの人に情報を行き渡らせるための必要最小限のポイントがわかり易くまとめられているように思いました。

薄い本、という媒体を用いたWebアクセシビリティのリブランディング......アリかもしれない（謎

[ 2015-05-11 追記 ] 全文PDFが円環ピクトリアル No.2 【小集】ウェブにおける情報発信とアクセシビリティ | 発行同人誌で公開されました。