スターバックスCEOだった私が伝えたいこれからの経営に必要な41のこと
著
Nexus 7のKindleに入っていたので、すっかり未読とばかり思っていたところ、実は読了済みで単に覚え書きしていなかったという岩田松雄著『スターバックスCEOだった私が伝えたいこれからの経営に必要な41のこと』について。この方は以前、講演会に一度だけ参加したことがあって(元スターバックスCEO・岩田松雄氏から学ぶ リーダーに必要な『ミッション』の見つけ方)、いつだったかなぁと思ったら何と今年に入ってからだった......もっと昔のことだと思ったのに。閑話休題、本書は都合3社で社長を務めた著者が、7章・41項目にわたって経営の本質や原理原則を整理したもので、章立ては以下の通り:
- 会社は何のために存在するのか? ―すべての「経営者」が最初に考えるべきこと
- 社長が人事を見ているか? ―経営で一番大切なこと
- 数字と現場の声をどれだけ聞けるか? ―「予測力」は最大の武器
- 経営がうまくいかない理由は、どこにあるのか? ―「事実」を正しく見抜く
- どうすれば、従業員はやる気になるのか? ―「人」は大きく変わる
- 無駄なコストが減らせない原因は何か? ―意外な盲点が潜んでいる
- それは本当に「いい経営」か? ―長期で評価される経営者になれ
書名でスターバックスという社名を利用するのは、マーケティング上当然のことかもしれませんけど、いつまでも「元ほにゃらら」みたいな風に語るのは、過去にすがっているように映らなくもない(ご本人の本意であろうとなかろうと)。まぁ著者の経営者としての力量そのものは確かなのでしょうし、勉強させていただきました。おわりに、の文章が宇奈月温泉(※昨年、一昨年と下ノ廊下を歩いた帰りに通過している温泉)で執筆されたことが意外というかちょっと驚きましたが、以下気になったフレーズ8選:
「企業」とは、事業を通じて「世の中をよくするために存在しているもの」
経済的報酬は、長期にわたって継続的に、人を動かす力にはならない
そもそも人の評価をするなどということは、神様ではない限り人間には不可能
人間関係とは本当に難しいもの。ましてや、企業の経営、人事となるとなおさら
思いや考えは、そう簡単に伝わるものではない。だからこそ、わかりやすく伝えることが求められる
ぜひ社員一人ひとりに予測する習慣をつけてもらい、会社全体として予測力を磨いてほしい
すべてを事実やデータを集めたファクトベースで考える
経営者の器以上に企業は大きくならない