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次世代共創マーケティング

比較的最近、といっても今年1月末に発売されていたマーケティング本、『次世代共創マーケティング』を読了。味の素、江崎グリコ、花王、キリン、ベネッセ、リクルート、良品計画といった名前が帯に記されているように、日本を代表する企業が取り組んでいるマーケティング手法の最新トレンドとはどんなものだろう?と思い読んでみました。そもそも共創マーケティングとは?という定義については、Chapter1 「なぜいま共創なのか」にある

共創マーケティングとは、共創を通じてブランドへの支持(アドボカシー)を高めたり、支持者との関係の中でしか得ることのできないイノベーションを促進する活動および場(プラットフォーム)づくりであると、我々は考えている。

とのくだりが端的でわかりやすい。Chapter 1が総論、以降Chapter 2「顧客を知るとはどういうことか」Chapter 3「リサーチからコミュニティへ」Chapter 4「共創コミュニティの構築」は各論というかより具体的な取り組み方の解説、最後のChapter 5「「共創」を実践する先進企業」は事例紹介という構成。

まだまだ、マーケティング初学者の身にとっては耳慣れない言葉が多かったり(しかし「ZMOT」は何となく覚えてた)、やや難解だったけれど、共創マーケティングに至る簡単な歴史の紹介もあって、勉強になりました。にしても「インサイト」ってカタカナ言葉、どうも馴染めないというか何と言うか......最も印象的だったのは、p.43に登場する

多くの消費者と中長期的な関係を構築できるソーシャルメディアマーケティングだけでなく、ロイヤルカスタマーやエバンジェリストを維持・育成し、かつ、彼ら彼女らを恒常的に観察して新しいインサイトの発見を手助けしてくれる共創コミュニティは、今後の企業のマーケティングになくてはならない存在になり得る。

というくだり。あと、『コトラーのマーケティング3.0』は遅かれ早かれ読まなければいけない一冊のような気がしてきました。他の書籍でも確か記憶にあったけれど、本書でもIntroductionにおいて引き合いに出されていたのです。新たなマーケティング活動の基盤としてコミュニティ化、キャラクター構築、そして本書のテーマである共創の3つが挙げられているそうで、気になります。

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