「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方
著
残っていたAmazonギフト券で安く買えたから、というのが理由で買った本だけど、いま現在も476円というかなり買いやすい値段でKindle版が売られている、岩田松雄著『「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方』は、勉強になりました。この方の本を読んだのは初めてだったけれど、大変読みやすく分かりやすいうえ説得力もある。出版からはだいぶ日が経っているはずの本書、いまだにリアル書店で平積みされていたりするのもさもありなん、という気がしました。
著者の岩田氏、「ザ・ボディショップ」「スターバックス コーヒー ジャパン」のCEOを努めた方なのですけど、ご自身を「普通のおじさん」などと謙遜される。そして、誰でも頑張ればリーダーになれるし、社長にもなれる
と説く。決して順風満帆な道のりを歩んできたわけでもない経緯を紹介したうえで、リーダーになろうとするのではなく、まわりに推されてリーダーになる
のが理想のリーダーの姿、としています。それって凄く難しいことでは......と思うけれど、そこから続く51(なぜこの中途半端な数字かは触れられていなかったような)のアイデアは、必ずしも実践できないものばかりでもない、という。以下、気になったフレーズを覚え書き:
人を動かす前に、自分を動かす
信念は、必ず行動に表れる。さらに、その行動を、人は見ている
地位は権力ではなく、責任である
(これはドラッガーの言葉だそう)ミッションというのは、自分たちの存在理由は何か、ということ
ネガティブなワードをできるだけ吐かない、ということも大事
会社を離れた瞬間に、普通の一対一の人間に戻るべき
「みんなを幸せにしたい」という思い。これこそが、リーダーの最大の原動力
ポジションが上に行けば行くほど、求められる能力は「スキル系」の能力よりも「人格系(徳)」の能力が大きくなっていく
人間的な成長をすること自体が成功
たいへんだったが、しかしすばらしかったといえる人生を送りたい
(これは『かもめのジョナサン』を書いたリチャード・バックの言葉)