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くたばれ!謎過ぎるホームページ充実度ランキング

誰から聞いた話だとか、具体的にどこのランキングだとか、そういう細かいことはどうでも良い。某社の某ホームページ充実度ランキングにおいては、以下の項目が○×形式で評価の対象になっているのだとか。

は???もうね、頭がクラクラしましたよ。どちらもWebアクセシビリティ的な視点から突っ込まれた評価項目ぽいけれど、はっきり言って、そんなもの設置しなくてもアクセシビリティは確保できます。まず文章読み上げ機能についてですが、自前で開発・実装できるところなんてそう多くないでしょう。となるとEasy Web Browsingのような、業者の提供しているサービスの押し売りに聞こえなくもない(裏で業者と癒着でもしているのか?)。文字サイズ変更ボタンについては、6年前に文字サイズ変更ウィジェットのなかで言いたいことは概ね言い切っているし、第2回「アクセシビリティBAR」秋の文字サイズ変更ボタン祭りでも触れたので、いちいち繰り返しません。少し前にWAICQ&Aコンテンツ、7.1.4.4 テキストのサイズ変更に関する達成基準でも書いたけれど、サイト独自のコントロールの設置は必須ではない。別に設置してもいいけど、設置するならちゃんとユーザーに役立つものを設置して欲しい(けれど、そうではなさそうな残念な実装を目にすることが多く、「アクセシビリティ対応してますよ」アピールのためだけの存在に成り下がっている印象が強い)。他にも、Webアクセシビリティとは関係ないけれど

みたいな評価項目も入っているらしく......これらの項目が、なぜホームページの「充実度」の指標たり得るのか、理解に苦しみます。大昔の本を紐解けば、確かにこういったものを設置したほうがユーザビリティ的に好ましいとか、書かれていた気もしますけど。まぁパンくずナビ、topへ戻るボタンは善しとしても、いまどき印刷用ページって......そんなもの、別途設けなくたってスタイルシートでどうにでもなるでしょ。ホント意味がわかりません。こんなワケの分からない項目群でもって企業のWebサイトを勝手に評価し、ランキングを公表し、Web担当者の危機感を煽ってはレポートを売りつけたりするランキング商法なんざ、早々にくたばって欲しい。さもなくば、充実度を測るうえで真に有効な指標とは何か、再考していただきたい。

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